みなさんのなかにも不妊治療と仕事の両立の難しさに悩んでいる人がいらっしゃるのではないでしょうか。全国の女性764人を対象に「不妊治療と仕事」についてアンケートを実施したところ、不妊休暇制度がある職場はわずか3.4%でした。また、仕事と不妊治療を両立する上でつらいことは「頻繁、急な通院で職場に迷惑をかけてしまう」が約8割に上ったそうです。

株式会社キャリアデザインセンターが運営する、女性の転職に特化した転職サイト「女の転職type」のWeb上で2022年4月日〜5月に実施した調査です。

はじめに、「仕事をしながら不妊治療をした経験がありますか」と聞いたところ、88.9%の人が「ない」と回答しました。「ある」は8.1%で、「今後する予定」は3.0%に留まりました。

また、「不妊治療の経験がある」と答えた人に、「職場の誰かに伝えましたか」と聞いたところ、最も多かったのは「上司」(41.9%)でした。以下、「誰にも伝えていない」(33.9%)、「同僚」(32.3%)といった回答が上位に並び、1/3の人が誰にも伝えずに治療に臨んでいることがわかったそうです。

さらに、「仕事と不妊治療を両立する上でつらいこと」については、「頻繁、急な通院で職場に迷惑をかけてしまう」が80.6%で最多に。次いで、「投薬や通院の負担で体調・体力的につらい」(75.8%)、「働いても治療費に消えていくので金銭的につらい」(66.1%)、「治療の進捗で精神的に追い込まれた中で仕事をするのがつらい」(61.3%)といった回答が続きました。なお、その他のコメントでは「休暇がほとんど治療に消えてリフレッシュの休暇が取れない」「通院のための休みが取れず、断念する周期もある」「職場で部下たちが先に妊娠していく」などが挙げられたといいます。

次に、「職場に不妊休暇制度がありますか」と聞いたところ、67.4%の人が「ない」と回答。「わからない」は29.2%で、「ある」はわずか3.4%でした。

また、「職場に不妊治療のための休暇制度があり、自身が不妊治療をすることになったら、休暇を取りたいですか」と聞いたところ、「ぜひ取りたい」(34.7%)と「できれば取りたい」(34.4%)を合わせて69.1%の人が「取りたい」と感じていることがわかりました。

一方で、「できれば取りたくない」(9.7%)、「取りたくない」(3.8%)と回答した人は13.5%に留まったそうです。

また、職場に不妊休暇制度があっても「取りたくない」と答えた人に、その理由を聞いてみると、「不妊治療をしていることが公になるから」が72.8%で圧倒的に多い結果となりました。次いで、「不妊治療をしていることで特別扱いされたくないから」(49.5%)、「不妊休暇の取得は不公平だと思われたくないから」(42.7%)と続いており、周囲の目を気にして控えようとする人が多いことが伺えたといいます。

続いて、「職場に不妊治療している人いますか」と聞いてみたところ、42.8%の人が「わからない」と回答。「いない」と答えた人も42.0%に上り、「同僚にいる」(8.2%)、「上司にいる」(4.8%)、「部下にいる」(3.1%)など、不妊治療をしている人が身近にいることを把握している人は16.1%という結果になりました。

また、職場で仕事上関わりのある人が不妊治療をしている場合、「不妊治療をしていることを教えてほしいですか」と聞いたところ、「できれば教えて欲しい」(40.3%)と「教えてほしい」(7.9%)を合わせると48.2%の人が「教えてほしい」と感じていることがわかった一方で、「教えてほしいと思わない」も33.2%おり、「わからない」も18.6%という結果になったそうです。

最後に、「不妊治療をしていることを教えてほしい」と答えた人にその理由を聞いてみると、「配慮が必要なことを認識するため」(74.1%)が最多に。次いで「業務をサポートしやすくするため」(67.9%)、「急な勤怠の乱れに理解・納得するため」(53.7%)といった回答が上位に並びました。なお、その他の回答としては「会話に気をつけたい」「以前不妊治療をしていたので、不安を聞いてあげたい」など、精神面でサポートをしたいという声が目立ったといいます。

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【出典】
▽職場に不妊治療をしている人が“いる”認識の人は2割未満。不妊休暇がある人は3.4%に対し、制度があれば使いたい人は7割/『女の転職type』が働く女性にアンケート【第50回】
▽女の転職type