駐車監視員の容赦ない取り締まりがSNS上で問題視されている。

きっかけになったのはカメラマンのきんぞうプロ(@kinzouPRO)さんによる「コンビニに集荷にきたクロネコヤマトにも容赦なし こりゃ物流コスト上がるわなぁ」という画像投稿。

たしかに路上駐車は道路交通法第44条・45条により取り締まりの対象となることが定められているが、それを厳格に守っていると物流などの業務は著しく阻害されてしまう。もう少し事情を考慮した柔軟な運用は出来ないものか…きんぞうプロさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは

「道路交通法には『貨物の積卸し』は駐車であると例示されています。しかし、貨物の積卸しであっても5分以内であれば駐車にあたらないとされています。しかし、すぐに動かせる状態じゃないと駐禁だらしいです 法改正した方が良いですよ!運送業なめんなよ!」
「これだと下手したら会社からここに止めないように指示が出て、離れたところに停めないと駄目になり、集荷や配達に時間がかかるだけでなく、荒天の日は荷物が濡れたりしやすくなり、配達員にも負担だしお客さんにもにマイナスになるんじゃない?」
「残念ながら、彼らにとって宅配業者は良いカモですよ 完全に車から離れているから躊躇がいりませんし、乗用車と違ってヤヴァイやつに絡まれる心配もないですから しかも、車に居ないだけで時間に関係なく『放置車両』とみなされる理不尽…(経験者より)」
「渋谷では郵政も切られてます。高級住宅街で二重オートロックも多く、時間がかかるので切符を切られやすいです。それなのに自腹。」
「自分、宅配やってた時に何度かやられました。同車両で3回やられると車検がNGとなる為2回目やられたら区域外担当車両と入れ替えます。使用者(会社)15000円支払い。営業車は勘弁して欲しいです。ゴネると公務執行妨害で警察呼ばれます。あと、この処理中は乗ってきた軽が路駐しているという矛盾も。」

など数々の共感と怒りの声が寄せられている。

撮影者に聞いた

きんぞうプロさんにお話を聞いた。

ーーこの光景をご覧になったご感想をお聞かせください。

きんぞうプロ:買い物している女房をコンビニの前で待っていたら、うちの車の前にクロネコヤマトのトラックが停車しました。運転手さんはトラックの荷台から台車を出してコンビニに入っていったので、「ああ、コンビニに集荷に来たんだなぁ」と思っていたら、それを狙っていたかのように、二人組の駐車監視員がクロネコヤマトさんのトラックのところにやってきて、運転席や荷台の中を覗いたり、写真をバチバチ撮り始めました(笑)。

トラックは、ハザードを炊いて停めていたし、後ろの扉も半開きにしていたし、コンビニの前に停めていたから、「コンビニに集荷に来たんだろうなぁ」くらいなことは誰だって想像つくだろうし、すぐにドライバーも戻ってくるであろうことはトラックの状態を見れば明らかでした。

クロネコヤマトと入れ替わりで駐車監視員が来たのは、たまたま偶然だったのかもしれませんけども、あまりのタイミングの良さにまるで狙っていたかのように見えまして、クロネコヤマトさんがノルマ稼ぎの犠牲になったかと気の毒に思ったと同時に、駐車監視員にちょっと怒りを覚えました。

よっぽど駐車監視員にどなりつけてやめさせようと思いましたが、取締の流れを止めてしまうことは公務執行妨害になる可能性もあるため、「こんなのひどすぎるだろ!」と写真を撮って、Twitterに投稿しました。

ーー当時の周辺の交通状況はいかがでしたか?

きんぞうプロ:場所は目黒通り(東京都)、朝10時位でした。片側二車線道路ではあるけども、二車線にしては結構広めの道路で、交通量は結構あるけども、スムーズに流れていて渋滞になるようなことはない感じのところです。

東京ですから路面店はほとんど駐車場がなく、お店に納品したり集荷する業者は路駐をせざるをえない状況の場所です。

ーーこれまでのコメントや反響へのご感想をお聞かせください。

きんぞうプロ:宅配業者、運送業者さんに対して、同情的な意見が多く、みんな同じことを思っているんだなぁと思いました。デイサービスや福祉関係の車両も駐禁の取り締まりを受けることを知り、ほんとうに容赦ないんだなぁと。

こういう問題提起は、たいてい「法律は法律だ!守らないほうが悪い」みたいな正義マンが幅をきかせるんですが、今回の問題に限っては、宅配業者さん、運送業者さんに同情的な人、「法律が悪い!」みたいな人が優勢なような感じでした。それほどみんな駐車監視員に対して疑問や怒りを感じているんだなぁと思いました。

運送業、宅配業の方で、駐禁を受けると自腹で払わされる人がいることを知り、そうなったら一日のギャラがパーになるどころか、赤字になってしまい、なんかすごい気の毒に思いました。

とにかく、配送業者、宅配業者、運送業者には、大目に見てあげてというコメントが多くて、心優しい人がたくさんいることがわかり安心したと同時に、法律が変わってほしいなぁと強く思いました。

◇ ◇

駐車監視員制度が発足したのは2006年6月。監視員は所属する法人によって1日の取締り件数のノルマが厳しく定められており、事情に応じた柔軟な運用など望むべくもないようだ。多くの人が違和感を感じるこの制度。改善の手がかりはないものだろうか。

なお今回の話題を提供してくれたきんぞうプロさんはカメラマンとして改造車、暴走族、デコトラ、ドリフトなど日本の特殊文化をSNS上で紹介している。「きんぞうプロ」「#kinzoupro」などで検索すれば今もっとも熱い写真たちを見ることができるので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。 

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)