新型コロナ感染対策の規制が次第に緩和され、今年のお盆など、昨年の数倍の人出だったとのこと。各地で中止されていた催しが再開したのは良いですが、つい先日も徳島の阿波踊りや、高知よさこい祭りの代替イベントで、多くのクラスターが発生したと、ニュースで大々的に報じられました。

 そもそも新型コロナは、屋外ではまず感染しません。とくに夏の強い日差しに含まれる紫外線を浴びると、コロナウイルスは一瞬で死滅します。屋外で感染した人は千人に一人という報告もあります。しかし、厳重な感染対策をしていたにも関わらずクラスターは発生しました。お祭りの関係者に聞いても「どこでどうやって感染したかわからない」と報じる新聞記事もありました。

 しかし、感染源は明らかです。それは「トイレ」です。トイレが危ないと警鐘を鳴らす人はたくさんおられます。キャンプでもイベントでも、不特定多数の人が利用し、消毒がほとんどされていないトイレには、コロナウイルスがうようよ浮遊しています。特にトイレの個室など、まさにコロナの温床といってもいいでしょう。

 コロナウイルス自体はとても弱いウイルスです。ファブリーズのひと吹きで死んでしまうほど、弱っちいウイルスなのです。マイ・アルコールを持って歩けとは言いません。市販の噴霧式消臭剤をトイレの個室に入る前にシュッとひと吹き、出る前にもひと吹き。それでクラスターを激減させることができるはずです。

 これから秋に向かって、各地で秋祭りが催されると思います。万全な感染対策をとって開催されることとは思いますが、参加する皆さんにはぜひとも「トイレがいちばん危ない」という認識を持っていただきたく思います。

◆松本 浩彦 芦屋市・松本クリニック院長。内科・外科をはじめ「ホーム・ドクター」家庭の総合医を実践している。同志社大学客員教授、日本臍帯プラセンタ学会会長。