この夏、浴衣の新たな着こなしが広がっていくかもしれません。袖をアクセントにしたり、丈を短くしたり、前後ろを逆転させたりするなど様々にアレンジ。着物の普及を目指す一般社団法人「きものアート」(兵庫県神戸市)では浴衣をカットすることなく、ドレス風にコーディネート。「浴衣を自由に着こなしてほしい」と提案している。早速、のぞいてみた。

浴衣はもっと自由に楽しもう!

 着物の自由な着こなしを提案するのは、一般社団法人「きものアート」の理事長で着物コーディネーターとして海外でも活躍する鵜川有(うがわゆう)さん。着物着付けのプロとして、気軽に楽しんでもらいたいと「和遊着(わゆうぎ)」(商標登録)という新しいスタイルに力を入れている。

 「着物を堅苦しく考えないで、遊び心をもって洋服感覚で楽しんでほしい。もちろん、浴衣も自由に楽しく」

ユニークな着付けに圧倒される!

 ドレス風に着こなす一方で「普通の着物としても着られるようにハサミを入れない、切らないことがモットー」だという。

 基本は腰紐一本で着丈を決める。カジュアルな着物(ゆかた、紬、小紋)はミニ丈、ミディ丈に。フォーマルやパーティー(付下げ、訪問着、振袖)にはロング丈もあり。TPOにあわせてベルト、帯締め、細帯、袋帯等使い分けるのがポイントという。

誰もが振り返りそうなドレス風浴衣コーディネート

 そこで、介護関係の仕事に就いている浴衣大好き女性の田中里佳さんに、ドレス風浴衣のモデルをお願い。同じ浴衣で、通常の浴衣の着こなしと、ドレス風な着こなしの2通りを体験させてもらった。

 今回挑戦した浴衣は3点。1点目は、金魚が描かれた浴衣。長さはひざ丈で。田中さんが驚いたのは、ドレス感覚で着こなす時はペチコートなど洋服に使う下着も用いたこと。華やかに演出する際はペチコートの2枚重ねもありなのだ。

 ペチコートはあえて“チラ見せ”ではなく浴衣の一部分として調和させ見せている。また、帯の代わりにサッシュベルトを使用。「こんなかわいいドレスに変身するとは予想もしていませんでした」と、田中さんも驚いていました。

 2点目の絞り風の浴衣はロングで。「浴衣の袖を肩にかけフェミニンにしました」と鵜川さん。帯は普通の浴衣と同じ帯を使用。でも、ドレスの場合は前帯を細くし柄の位置と大きさを考慮している。後ろは華やかにリボンのように結んでいるのが特徴だ。

 3点目の浴衣は超ロングドレスに変身。大胆に肩や背中を出していて、浴衣を引きずるようにコーディネート。前後逆に着せているので、歩く時に長い場合は裾を上げるのに腰の下辺りで持ち、後ろは開かないように膝上あたりで留めている。華やかさがアップし、夜のパーティ着にもなりそう。

 きものアートでは、着物の魅力を知ってもらうためにオンライン着付け教室も開催している。基本着付けコース、超簡単初心者ゆかたコース(1回1000円×3回〜)があり、浴衣の和遊着コースはオプション(別料金)。和遊着コースを選べば、着物を楽しく簡単にドレス風浴衣も体験できる。

 この夏、あなたならどんな着方で浴衣を楽しみますか?たまには、あっと驚くような斬新な着方を楽しんでみてはいかがでしょうか。

(まいどなニュース特約・山中 羊子s)