「敷地内で朝からずっと子猫の鳴き声が聞こえる。助けてあげてください」

こんな連絡が長崎市の動物愛護団体「R&G長崎の保健所の命を救う会」に入りました。そこで、同団体の代表でプロアニマルレスキュー隊の浦川たつのりさんが現場に急行。敷地内の石積みの上にある竹やぶの中から子猫は助け出され、けがもなく無事だったといいます。

目も開いていない子猫…母猫からはぐれた?

浦川さんによると、連絡が入ったのは、1日お昼ごろ。長崎市西山の住宅街で、普段は住んでいない家の管理のため訪れた人から「敷地内で朝からずっと鳴いている子猫をレスキューしてもらいたい」との依頼でした。

現場に駆け付けると、住宅の横に2.5mの高さの石垣の方から子猫の鳴き声が聞こえたとのこと。近寄ってみると石垣の上にうっそうと生えた竹やぶが広がり、その中で子猫が鳴いていました。脚立で石垣を登ったところ、竹やぶの地面の上にちょこんと座った生後間もない子猫が1匹鳴いていたそうです。

「キジ猫でまだ目も開いていない、乳飲み子でした。片手の手のひらにスッポリ収まるほど小さな体。母猫とはぐれてしまったのでしょうか…子猫の周りは、母猫と子猫が横たわり出産や子育てをしていたのか、地面が平らになっていました。明らかにここで子育てをしていた跡が残っていたんです」(浦川さん)

レスキュー後、子猫を動物病院に連れて行ったところ、獣医師から生後3〜7日前後とのこと。特に病気もけがもなく、母猫と離れて「6〜12時間前後経っていたのではないか」と言われたそうです。

現在、子猫はミルクボランティアさんのところで授乳中。お目めも開いて元気いっぱいにフェンスを登ったり降りたりしてるといいます。

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ほぼ毎日子猫の保護依頼…駐車場に遺棄された生後2日の子猫も 

4月に入ってから、「春は野良猫の出産ラッシュシーズン。乳飲み子の保護依頼がほぼ毎日のようにある」という浦川さん。「17日には駐車場に段ボールに入れられて捨てられていた乳飲み子猫3匹を引き取ってくれないか?と連れて来られた方がいました。へその緒も付いており、産まれてから1、2日くらいしか経ってない子猫。残酷です。猫の遺棄は犯罪ですから…出産を望まないのであれば、不妊手術をしてもらいたい」と訴えます。

また、猫の保護依頼については、どうしても無理な場合にのみ浦川さんたちの団体が受け入れているとのこと。ただ受け入れられるキャパもあり、保護の協力は可能であってもお断りをすることもあるそうです。ミルクボランティアや子猫ボランティアさんも常時、募集中です。詳しくは、「R&G長崎の保健所の命を救う会」のTwitterアカウント(@r_and_g0299)のDMまで。

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)