2022年11月10日から13日まで、中部地方北部でWRC(ワールド・ラリー・チャンピオンシップ)が開催されます。第1戦モンテカルロに始まって世界を転戦してきたWRCの第13戦目、2022年の最終戦がこのラリー・ジャパンです。日本での開催は実に12年ぶり、目の前で世界最高峰の戦いが繰り広げられるのです。

2020年、2021年と開催が計画されたものの、新型コロナ感染拡大で中止になりました。今年は開催1カ月前になり、国外からのエントラントの入国も決まり、ほぼ間違いなく開催できるだろうというところまで漕ぎ着けました。

そして10月1日と2日、愛知県庁前で「1 Month to go! RALLY JAPAN!」と銘打ったプレ・イベントが開催されました。ラリー開催まで40日、タイトル通り1カ月前を盛り上げるイベントです。トヨタとスバルのラリーカーや、かつて活躍した往年のラリーカーなども集まり、公道を封鎖してデモンストレーション走行も行われるなど、かなり興味深い内容です。

その1日目の様子をお伝えします。

猛スピードで目の前を走り去るラリーカーの大迫力

午前10時半頃に愛知県庁に着くと、正面玄関前には大きなスクリーンのあるステージが設営されていました。受付を済ませると程なく公道を封鎖したエリアで、トヨタとスバルのラリーカーのデモンストレーション走行が始まりました。どちらも公道を走る市販車をベースにしていますが、エンジンは推定500馬力以上のモンスターマシーンです。

レースカーですからエンジンの音も勇ましいですが、公道を使って移動するラリーという競技の性質上、サーキットを走るレースカーほど大きな音ではありません。ただ、ドライバーのアクセルの踏みっぷりがもちろん普通ではないので、普段聞いたことのないような排気音を残して猛烈に加速していきます。そしてエリアの端でターンすると、戻ってきて目の前でぐるんぐるんとドリフトしながらスピンターンを繰り返します。普通に公道でやったら確実にお巡りさんが集まってくるやつです。この限られたエリアで、それも観客がいるところで難なくこんな動きができる、確実にクルマをコントロールできる。ラリードライバーって本当にすごいですね。

ラリージャパンを盛り上げるスペシャル応援団

デモンストレーションが終わって県庁前に戻ると、大きなスクリーンで先日開催されたラリー・ニュージーランドのパブリックビューイングが行われていました。そのあとは各メディアの発表会です。主催者、モータースポーツ振興議員連盟の議員、ラリードライバー、中部エリアのテレビ各局の女子アナウンサー、ミュージシャンなど、ラリージャパンのスペシャル応援団が次々にステージに上がります。そして皆さん、今回のラリーにかける熱いメッセージを伝えていました。

ラリー本番の観戦チケットは発売されるや即完売で、残っているのはサービスパークチケットだけです。サービスパークというのはレース中に競技車両の修理や整備をするサービスの拠点で、豊田スタジアムに設置されます。レースカーやドライバーを近い場所で見ることができ、サイン会や歴代ラリーカーの展示なども予定されていて、なかなか面白そうです。また、セレモニアルスタートや表彰式もここで行われます。

ただ、やっぱり走ってるところを見たいという人のためには、岐阜県内と愛知県内に7カ所、パブリックビューイングの会場が設けられますので、そちらでの観戦もきっと盛り上がることでしょう。

スタートまでいよいよあと1カ月。年間ドライバーズタイトルやマニュファクチャラーズタイトルの行方はどうなるのか(スタート時点でもう決まってそうですが)。皆さん、ラリーは面白いですよ。

(まいどなニュース特約・小嶋 あきら)