家族に反対されて、猫を飼いたくてもなかなか飼えず、譲渡活動をしていた尚子さん。「1匹なら飼ってもいいかな」とご主人が言ったのを機に、ついに1匹の保護猫、はちみつちゃんを飼うことになった。

「1匹、飼おうか」

2015年5月末、群馬県に住む尚子さんは、朝目覚めたら、庭に3匹の子猫がいるのをみつけた。尚子さんのところは家族が反対していて飼えないので、里親さんを探したらすぐに見つかった。後になってご主人が「1匹なら飼ってもいいかなと思った」と言った。

尚子さんはピアノを教えているが、今度は生徒さんが「親戚の家の庭に野良猫が子猫を4匹連れてきたんです。誰か里親さんを探してもらえませんか」と言ってきた。尚子さんは友人と一緒に子猫たちを保護したのだが、子猫を捕獲したら、お母さん猫はどこかに行ってしまって、姿を見せなくなった。

尚子さんは昔から猫を飼いたいと思っていたので、ご主人に「生徒さんから子猫の里親さんを探しているという話があった。1匹飼ってもいいと思ったのなら、うちも1匹飼いたい」と話をすると、「じゃあ、1匹飼おうか」と言ってくれた。

猫を飼うのに反対していた義母

6月3日、尚子さんは子猫に会いに行った。生後2カ月くらい、みんな、生後目が開くか開かないかのうちから人と触れ合ってきたので、とても人懐っこかった。その日のうちにハチワレの子猫を連れて帰った。名前は、「はちみつちゃん」にした。

猫を飼うのに反対していた義母が、はちみつちゃんを見ると「これは何?」と、いぶかしげに言ったので、「はちみつです」と迷わず言い切った。「うちの子」という既成事実にしたのだ。本当は義母も猫が好きなのだが、好きだから飼えない面もあった。昔、猫は外に出して飼っていたので、事故にあったことがあるのだ。

優しいはちみつちゃん

はちみつちゃんは、お母さん猫と離れ離れになってしまったせいか、甘えん坊の子になった。

なでるとゴロゴロ喉を鳴らし、尚子さんがケージのそばを通るだけでもゴロゴロ言っていた。眠る時も首の周りに寄りそうにして眠る。

後に、尚子さんが保護したビスコちゃんが家に来た時、はちみつちゃんは、シャーシャー言いながら遠くから見て警戒していた。もごもご言いながら「なんでお前はいなくならないんだ」と言っているようだった。

しかし、ビスコちゃんが雨音や雷を怖がって隠れたり震えたりしていると、抱きしめたりなめたりしてくれた。

「はちみつは、優しいんだなと思いました」

後に、尚子さんは、ビスコちゃんも家族として迎えた。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)