京都随一の景勝地である嵐山と、兵庫県姫路市のサファリパーク・姫路セントラルパーク(姫セン)。関西の人気ナンバーワンスポットはどちらなのか。インターネット投票で雌雄を決する、はずだったのが、いつの間にか嵐山商店街のキャラクター「月橋渡(つきはし・わたる)」と姫セン園長との「キャラVS人」の対決に。思わぬ展開を見せている人気投票の結果は果たしてどうなる−。

 人気投票は、園内のスケートリンクをアピールしたい姫センの発案がきっかけ。冬の目玉スポットにもかかわらず知名度の低さから利用が伸び悩んでいるため、姫センと「同じくらいの知名度」と見定めた「月橋渡」に話題作りの一環で対決を持ち掛けた。

 企画を盛り上げようと「ユーチューブ」に投稿した動画には、スケートリンクに並び立った福重祥一園長と月橋渡が登場する。

 「22年もやっているスケートリンクの認知率が、見たこともないキャラクターにも負けている」。そんな重々しいナレーションが流れる中、福重園長の上に認知率を表す5%、月橋渡の上に7%が表示される。哀愁漂う面持ちの福重園長。映像に現れた園内の動物たちの表情も何かを訴えかけるかのようだ。続いて「日本一、心の距離が遠いスケートリンク」と自虐たっぷりのナレーション。最後は「サファリの料金で遊べます」とPRも忘れない。

 11月23日に姫センのホームページで始まった投票は、「ホームの利」に加え、同情を誘う動画が功を奏した姫センが序盤にリード。広報担当者は「当初の予想を裏切って好調な滑り出し」と満足そうだった。

 だが、月橋渡も負けていない。自身のツイッターで口癖の「すいません」を連発し、低姿勢で嵐山への投票を呼び掛けるなど、猛烈な巻き返しに出た。その結果、11月末になると形勢は逆転し、嵐山サイドが優勢に。月橋渡のプロデューサーで嵐山商店街の石川恵介副会長(50)は「圧倒的知名度で引き離せるはず。商店街約100店にポスターをはって投票を呼び掛けたい」と勝利への執念を見せる。

 投票は3月下旬まで。敗者には屈辱的な罰ゲームが用意されているという。

(まいどなニュース/京都新聞・浅井 佳穂)