埼玉県で、野良猫なのか捨て猫なのか分からないが3匹の兄弟猫が保護された。3匹のうちの1匹がレグルスくん。大人しくて、怖がりの猫を飼っている畑山さんは、先住猫に似た性格の猫、レグルスくんを迎えることにした。

もう1匹迎えるならいま!

2019年3月下旬、埼玉県にある住宅の庭で「子猫の声がする」と、住人から猫ボランティアのところに連絡があった。庭には3匹の子猫がいて、母猫はいなかった。野良猫なのか捨てられたのかも分からない。3匹は保護されて譲渡サイトに掲載された。

東京都に住む畑山さんは、以前譲渡してもらった猫のテオくんとナスカちゃんが6歳になり、畑山さんも46歳。新たに猫を迎えるなら今しかないと思い、譲渡サイトで猫を探していた。テオくんとナスカちゃんは兄妹2匹一緒に迎えたが、さすがに4匹は負担が大きいと思い、今度は1匹で募集している子を探したという。子猫は兄弟で保護されることが多いので、2匹一緒にもらってくれる人が優先されることが多いが、レグルスくんは1匹で募集していた。

「とても怖がりのようで、テオとナスカがうちに来た頃のことを思い出しました。テオとナスカは長毛なのですが、毛の短い子から見ると、毛の長い子は怒って毛を逆立てているように見えることがあると聞いていたので、どちらかというと長毛の子を希望していて、レグルスはぴったりだったんです」

先住猫に似た性格だと思ったら

2019年6月、畑山さんは譲渡サイトを通じて保護団体に連絡し、子猫の譲渡会に足を運んだ。レグルスくんは怯えていた。他の猫は、生まれた時から人に育てられてきたので警戒心がなかったが、野良猫だったレグルスくんだけ怖がって、ケージの隅に隠れていた。

「テオとナスカに似た大人しくて引っ込み思案な子なら相性もよいかと思い、子猫の後ろに隠れていたレグに決めました。でも、似ていると思ったのは譲渡会の時だけで、レグルスは、むしろ大胆で物怖じしない負けん気の強い子だったのです」

他にもレグルスくんを希望した人がいたので、「後日連絡します」と言われたが、すぐに畑山さんに決まったと連絡があった。レグルスくんは、一週間もしないうちに畑山さん宅にやってきた。レグルスくんの兄弟は2匹一緒に別の人に譲渡されたという。

2匹から3匹に

先住猫のテオくん、ナスカちゃんとは別の部屋にケージを置いてレグルスくんを迎えたが、なでようと手を伸ばすとレグルスくんはフーッと威嚇してきた。ボランティアさんは、「これはこの子の挨拶なんです」と言った。テオくん、ナスカちゃんは怒ったことがないので、ご主人は「怖い」と思ったそうだ。翌日、畑山さんが見に行くと、最初はフーッと威嚇してきたが、なでると喉をゴロゴロ鳴らして喜んだ。

「感情が入り乱れていて、怒りながらゴロゴロ言うので、よく分からない子だと思いました。でも、2日目から甘えてくれるようになったんです」

テオくんとナスカちゃんの存在に気づいてからは、レグルスくんのほうから積極的に会いたがった。人がいる時に対面させると、レグルスくんは警戒することなく突進して、遊びに誘った。

「テオがお兄さんっぷりを発揮して、グルーミングをしたり、遊んだり、よく面倒をみていました。まるで子育てか子守をしているような感じでした」

ナスカちゃんは、最初少しストレスだったようで、下痢をしたり声枯れしたりした。しばらくするとテオも声枯れしたので、病院に連れて行った。元気過ぎる子猫のレグルスくんに生活のペースを乱されて、ストレスだったのかもしれない。

レグルスくんが来てからひと月経つと、3匹はすっかり打ち解けて、いまではすっかり仲良しに。いい遊び相手になっているという。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)