新型コロナウイルスを気にせずに旅行気分を味わいたい―。そんな思いに応えるサービスが人気を集めている。ビデオ会議システムを使った琴平バス(香川県琴平町)の「おうちでオンラインバスツアー」。自宅にいながらバーチャル(仮想)なバス旅行を楽しめる。

 ツアーは、参加者が画面越しに観光地の景色を動画で観賞しながら、生中継でガイドや旅先の人たちと会話を楽しめる。事前に「旅のしおり」と旅先の料理や名産品も届き、臨場感ある旅行気分に浸れる仕組み。これまで「石見神楽鑑賞(島根県)」「祖谷渓絶景旅(徳島県)」などのツアーを行い、早々に満席になることも多いという。

 対岸の岡山県を巡る「白桃狩りとガイドおすすめスポットのご案内」では、両備バス(岡山市)のバスガイドが協力して実施。7月17日のツアーは倉敷市の鷲羽山展望台や美観地区、岡山市の吉備津神社などを巡る1時間半ツアーを企画した。

 福岡や埼玉県、大阪府などから男女11人が参加。“出発時間”の午前10時に専用サイトにアクセスすると、それぞれの顔がパソコン画面上にコマ割りで現れた。コマの背景にはバスの座席が貼り付けられ、乗車したような気分に近づける。

 鷲羽山展望台に“到着”すると、バスガイドが階段を上っていく動画が流れ、やがては島々が浮かぶ瀬戸内海の壮大な風景が映し出された。実際に展望台に立った気分が味わえ、バスガイドは「一番手前に大きく見えるのが下津井瀬戸大橋。全長1400メートルあり、真ん中がちょうど県境です」と解説してくれる。

 吉井農園(赤磐市)の白桃狩りでは、バスガイドと農家が現地から生中継。収穫方法や食べ方をレクチャーする。参加者の手元にはあらかじめ白桃が届けられており「ナイフを十字に刺して」「かぶりついて食べるのがおすすめ」とアドバイスを受けながら味わえる。

 参加者は「オンラインでここまでのおもてなしはうれしい」「桃の食べ方が勉強になった」とコメント。琴平バスのツアープランナー、下村夢穂さん(23)は「次はリアルのバスツアーでお会いしましょう」と締めくくった。岡山ツアーは、参加費4980円。

 申し込みは琴平バスのホームページから。

(まいどなニュース/山陽新聞)