猫の保護団体ねこけん千葉支部のボランティアをしている堂前さんは、ボランティア仲間から妊娠している野良猫の保護を引き受けた。母猫は、既に出産直前。いつ子猫が産まれてもおかしくない状況だった。

妊婦の野良猫

千葉県に住む堂前さんは、2匹の元保護猫と暮らしていた。保護団体のブログも見ていると、近くの団体「ねこけん」がボランティアを募集していた。少しでも何か役に立ちたいと思い、応募したという。

ねこけんでは、ボランティアのグループLINEをしていたが、ある日、「お腹が大きくて、いまにも子猫が産まれそう。どうしましょう」というLINEが入った。そのボランティアは近隣の猫のTNRをしていたが、猫アレルギーの子供と猫が苦手な子供がいたので保護することはできなかった。玄関までなら上げて預かることはできるが、一日中置いておくことは無理だという。 

堂前さんは、「ひと部屋空いているので、うちで引き取りましょうか」と言った。

無事出産

2018年9月、妊娠した猫を連れて来てもらうと、胎動がはっきり感じられ、いつ出産してもおかしくないような状態だった。堂前さんは、出産したら母猫も子猫も里親を探すつもりだった。

15日、堂前さんは仕事が休みだったので、産箱にこもった母猫の様子を時折確認した。獣医師には、妊娠中や出産中は、あまり近づかないほうがいいと言われていた。人間から守るために子猫を食べてしまうこともあり、人間のにおいがつくと育児放棄することもあるという。

気づいたら母猫は無事1匹出産していた。胎盤やへその緒も全部自分でちぎって、子猫をなめていた。次に見に行くと、4匹生まれていたという。

4匹の猫と暮らす

母猫は2、3回譲渡会に出したが、里親が決まらなかった。子猫は5匹とも里親が決まったが、1匹は先住猫がストレスを感じたようで返されてしまった。

「母猫と戻された子猫と暮らすうちに情がわいてきました。この際だから、自分で飼うことにしたのです」

堂前さんは2匹の元保護猫を飼っていたので、一気に4匹の猫と暮らすことになった。母猫はにゃあちゃん、子猫はあすかちゃんと名付けた。先住猫のぽてくんは気が弱いので、シャーシャー威嚇した。ジジくんは肝っ玉が据わっているので、2匹を素直に受け入れた。にゃあちゃんは、ぽてくんやジジくんの毛づくろいもしてあげる。

堂前さんは、4匹それぞれ性格が違うから一緒に暮らしていて楽しいという。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)