母乳神話、それは一昔前の話。確かに母乳だと、免疫の生成や吸う力が鍛えられる、あるいは服をめくれば与えられる、外出時の荷物が減る…などのメリットもあります。しかし、その反面ママが自分の身体にも気をつけなければならない、人に預けにくい、乳首が痛くなるなどのデメリットがあることも確かです。それはミルクも同じ。メリット・デメリットがあり、ミルク育児になった理由だってあります。でも、皆スクスク育っている! ある3人のママに「ミルク育児、その理由、感じているメリット・デメリット」を聞いてみました。専門的な見解は一切なく、あくまで「ママ目線」でのお話です。

出産後、私が体調を崩してそのままミルクに

出産直後に体調を崩してしまい、その間母乳を飲ませることができず、そのままミルク育児になったママにお話をうかがいました。

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▽Tさん、子ども3歳

・完全ミルク育児になった経緯は?

妊娠中毒症になってしまい、出産後もしばらく体調が戻らなくて、薬を服用していました。その関係でしばらく母乳を飲ませることができず、ずっとミルク。生後3カ月ごろに母乳OKが出ましたが、すでにおっぱいもあまり張らなくなってしまったし、子どももしっかり育っているし、このまま離乳食スタートまでミルクでいいかなーと。

・ミルク育児で感じたメリットとは?

「よし、今回は200ml飲めた」など、飲んだ量がしっかり分かるのが良かったですね。「あれ、100でやめちゃった…ウンチが出てないからかな」と、体調も何となく飲んだ量からわかる。あと、頭痛持ちなので、母乳への影響を気にせず、すぐに頭痛薬を飲めたのはありがたかったですね。

・ミルク育児で感じてしまったデメリット

作るのが面倒くさいっていうときはありましたね。昼間はあまり感じなかったですが、たまに夜中起きて「ミルク〜」ってなると、暗がりで量を確認して調乳して…母乳で育てているママと「赤ちゃんいると荷物多いよね」という話をしていたとき、「ミルク育児だと、調乳セットでさらにかさばるかも…」と思いました。

飲む力が弱く、1回に飲める量が少なすぎた!

赤ちゃんの飲む力が弱く、たぶんママの母乳の出もあまりよくなく、1回に飲む量が少なすぎる…そんな中で完全ミルク育児を始めたママも。

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▽Sさん、子ども2歳

・ミルク育児になった経緯は?

生まれたときから吸い付く力、続けて吸う力が弱かった娘。母乳の出も悪かったのか、思うように体重が増えなくて。母乳後にほんの少しミルクを足したり、あげるたびに(子どもの)体重を計りまくったりしているうちに、軽くノイローゼ気味になってしまいました。1カ月検診のときに小児科医と保健士さんに相談したら、「このままだとママが参ってしまう。思い切って全面的にミルクに切り替えてみたら?」と。専門家がそう言ってくれるなら! と、肩の荷がドーンと降りたのを今でも覚えています。

・ミルク育児で感じたメリットとは?

私にとっては、子どもの体重が順調に増えてくれたこと! 母乳中心のときは、減ったりしたこともあって(よくあるケースらしいですが、私が気にしすぎた)、ずーっと辛かったので。「また母乳あげなきゃ…」と悶々としていましたが、ミルクにしてからは「さあ、飲もうね〜〜♪」という感じでしたね。

・ミルク育児で感じてしまったデメリット

デメリットほどではないですが、サッと母乳をあげているママを見ると、ちょっとだけ「うらやましいな〜たくさん出るんだろうな〜」という思いに駆られてしまったことですかね。そのときは、いつまでこんなことで嫉妬しちゃうんだろう…と若干自分が嫌になりました(苦笑)。

私の乳首を嫌がりました…(泣)

わが子が乳首を受けつけなくなって、完全ミルク育児に…という、ちょっと切ないママのエピソードを紹介します。

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▽Oさん、子ども4歳

・ミルク育児になった経緯は?

産んでから退院までの間、母乳の出が今ひとつで、母乳とミルクの混合でした。でも少しずつ出もよくなってきて、看護師さんにも「出が良くなりつつあるから、退院したら母乳でいけると思う」と言われていたのに…。退院後、なんと子どもが私の乳首を「ペッ」と受けつけなくなったんです。たぶん、吸わせ方が下手だったんでしょうね。産院では、看護師さんのサポートで上手く吸い付かせてた感じだったので。乳首をどうにかこうにかくわえさせようとしても、嫌がる…。半ばやけくそで子どもvs乳首で格闘していました。そんなことが続き、なんだか疲れてしまったし、子どもも可哀そうだし、産院でミルクも飲めていたので、「もういっか」とミルクに切り替えることにしました。搾乳してあげたりもしましたが、食いつきがいまいち、ミルクの方が断然飲んだので、もうオールミルク!(苦笑)。ちなみに、2人目は最初から完全ミルク育児にしました。

・ミルク育児で感じたメリットとは?

気持ちいいくらい「ングング」飲んでくれることですかね。出てるの?飲めてるの?っていう不安がない!「ペッ!」ってされるイライラもない(笑)母乳を飲んでくれない切なさと裏腹ではありましたが…「これ母乳によくないかな…」と悩むことなく、なんでも食べられたのもよかった!

・ミルク育児で感じてしまったデメリット

おっぱいが張る時期に飲んでくれないのが辛かったですね。洗面所などで「もったいないなぁ〜。なんか悲しい…」と思いながら絞っていました。あとは、単に私がズボラなんですけど、ミルクグッズの消毒が面倒でしたね。レンジで消毒できる簡単なものでしたが、毎回となると面倒で…。

母乳じゃなきゃいけない!なんてことはない

ほかにも、

・ママ以外の人でも授乳できる
・ケープなどで隠さなくても、どこでも授乳できる
・ミルクは腹持ちがいいからたくさん寝てくれる(赤ちゃんにもよりますが…)

などのメリットも聞きます。

でも今回は、「ミルク育児はいいぞ!」ということを主張したいのではありません。「母乳育児」で悩んでしまっていたり、「ミルク育児」してるけど、モヤモヤや不安がどうしてもぬぐえない、というママへ「ミルク育児もありなんだよ!」と伝えたいのです。

子どもがごくごく飲む、健やかに育つ、これは母乳でもミルクでも嬉しいこと。子育てをする中で、少しでも不安やストレスを減らして、楽しいことを増やしていきたいですものね。

(まいどなニュース/BRAVA編集部)