自動販売機の中に生のハーブやおむつ? 岡山県内2カ所で変わった自販機がお目見えし、「これは何?」と道行く人らが不思議そうに眺めている。

 生のハーブの自動販売機は、ハーブ生産会社「千」(同市南区西七区)が8月中旬、岡山市北区平和町、西川緑道公園沿いのビルの前に設置した。チョコレート色を基調に、ミントのデザインや「Herb field(ハーブ フィールド)」の文字をあしらったおしゃれな外観。おなじみのレモングラスから、カクテル・モヒートに使うイエルバ・ブエナなどの変わり種まで、農薬や化学肥料を使わず育てた約20種類を午前8時に摘み取って用意する。価格は300〜千円。鮮度を保つため、内部は18度前後の温度に管理している。

 父と経営する田中知子さん(34)によると、ハーブは市内の飲食店約10店に卸していたが、新型コロナウイルスで取引が激減し、一時は収入が途絶えた。打開策を考えていた時、冷やし焼き芋や豆腐といった全国でユニークな商品を扱う自販機がSNS(会員制交流サイト)で注目を集め、「24時間管理してくれて、おつりを間違える心配もない」ことから目を付けた。

 専用機を約150万円で購入し、親戚のビルに設置した。売り上げは1日3千円前後だが、「まじまじと見てしまいました」「よくそんな販路を開拓した」などとSNSでじわり浸透中だ。

 田中さんは「用途や効能の幅広さがハーブの魅力。話のタネにもしてもらえれば」としている。

 道の駅くめなん(久米南町下二ケ)には、赤ちゃんの紙おむつを扱う自動販売機が登場した。飲料用と同じ機械で併売する方式で、急なおむつ需要にも対応できる。県内で同様の自販機が設置されるのは珍しいという。

 販売しているのは、パンツタイプのMとLの2サイズ(各2枚入り、240円)。衛生面を考慮し、飲料と紙おむつの取り出し口は別々になっている。購入してすぐ使えるよう、自販機は公衆トイレ脇に8月下旬に設置した。

 道の駅くめなんの織田紘子駅長は「子育て世代が紙おむつの心配をすることなく外出できるようにと企画した。24時間いつでも買えるので気軽に立ち寄って」と話している。

 おむつを扱う自販機は、全国の道の駅の女性駅長でつくる団体が飲料メーカーや紙おむつメーカーなどと考案。全国の道の駅に展開しており、県内では初めて。他の飲料メーカーも同様の自販機を商業施設などに売り込んでいる。

(まいどなニュース/山陽新聞)