今回ご紹介するのは、アルチョンちゃん(7歳)とチュンチュちゃん(6歳)。韓国ドラマが大好きな飼い主さんが、ドラマ「善徳女王」の登場人物から名前をいただいたそうです。ドラマの中で、アルチョンは女王様を守る武将で、「顔が似ている!」というインスピレーションで、最初にお家に迎えられたお兄ちゃんが「アルチョン」と名付けられました。1年後に迎えられた女の子は、お顔がかわいくて「少女みたいにかわいいお顔」だという女王様の弟チュンチュから名前をもらいました。

 このアルチョンとチュンチュ兄妹は3カ月に1回ほど爪切りに来ます。爪切りが苦手な猫ちゃんは多いのですが、お兄ちゃんのアルチョンちゃんも爪切りが大の苦手。足を少し触っただけでも、「シャー、ボクに触るなー」とまさに武将のように立ち向かって来ますが、お母さんの抱っこで切るスタイルなら何とか切らせてくれます。長年この方法でやっているので、爪を切る担当獣医師とお母さんの息もピッタリ。お母さんが、「アルチョン、アルチョン、アルはいい子だ」となだめてくれ、その隙にパチ、パチ、パチ。パンチや口が出そうになると、お母さんの腕の下からアルチョンちゃんの前足を出して、パチ、パチ、パチ。お母さんも引っ掻かれてしまうことがあるので、夏でも長袖着用は必須です。

 アルチョンちゃんの爪切りが終わるとホッとして、次はチュンチュちゃん。チュンチュちゃんはおとなしいのですが、少し緊張してしまうのでお母さんが「チュンは美人さんだよ」と声をかけてくれます。するとお利口さんに爪切りができるのです。アルチョンちゃんもチュンチュちゃんも病気知らずで、病院に来るのは爪切りと予防だけですが、毎回お母さんの愛情を感じ、私たちも心が和みます。

 そして忘れてはならないのが、みんなを病院に連れてきてくれ、優しい笑顔で見守ってくれるお父さん。折しも今日はお父さんのお誕生日。可愛いご家族に囲まれて素敵なお誕生日になりますように。

◆小林由美子(こばやし・ゆみこ) 獣医師。1990年開業の埼玉県ふじみ野市「こばやし動物病院」院長。米国で動物の東洋医学、自然療法を学ぶ。治療はもちろん予防やしつけなどにも造詣が深く、講演活動も行う。ペットと飼い主双方に寄り添う診療が信頼を得ている。

(まいどなニュース/デイリースポーツ)