コロナ禍でおうち時間が増える中、楽しい食事をもっと楽しくするアイテムとして「ライソン株式会社」(東大阪市)の「回転寿司トレイン」が脚光を浴びている。これに目をつけた「ニコニコのり株式会社」(大阪市)では子ども向けに「軍艦巻き用焼のり」(7切20枚入り、220円)を発売した。ちなみに11月22日は「回転寿司記念日」。新規感染者の増加を受けて「Go To政策」の見直しが迫られる中、両社のコラボは“楽しいおうちごはん”の味方となるだろうか。

 「へい、お待ちぃ!」

 新幹線をまねた白い電車が寿司ネタを乗せて走る「回転寿司トレイン」(2980円、税抜き)がSNS上で話題になっている。もとはと言えば、ユニークな家電メーカーとして知られる「ライソン」から昨年7月に発売されたもの。自宅でちょっとした回転寿司の気分が味わえるとして、それなりのヒット商品になっていたが、コロナ禍による巣ごもり需要で一躍、注目を集めるようになった。

 大手回転寿司チェーン「くら寿司」では、これを抽選プレゼント用のグッズにしたほど。また、動画サイトYouTubeには「回転寿司トレインやってみた」と様々に趣向を凝らした映像をアップする人が続出している。

 回転寿司トレインはレールの長さが158センチの食卓サイズ。作り方も簡単で、寿司以外にプリンなどのスイーツを乗せれば、回転スイーツトレインにもなる。ゆっくり走る様は、どこかほっこりさせてくれ、子どもたちに大人気なのも分かるような気がする。

 これに着目したのが食品メーカーの「ニコニコのり」だった。家庭用ノリの売り上げは内食需要の高まりを受け、好調に推移しており、これを追い風にして子どもが大好きな「軍艦巻き用焼のり」を10月1日から”緊急”発売している。

 しかも、ニコニコのりらしく“乗り”の良さを発揮。このトレインをパッケージのデザインにまで採用してしまった。ねじり鉢巻き姿のお父さんに、寿司を待ちわびる子どもたちと、それを優しく見つめるお母さんというシチュエーション。その前を軍艦巻きを乗せたトレインが走る様が描かれている。

 これにニンマリしたのはのはライソン側。広報の三上紅美子さんは「発売されたときは感動しました。YouTubeがつないでくれたご縁でニコニコのり様に注目していただき、私たちは大喜び。回転寿司トレインの注目度が一段とアップしました」と笑みを浮かべた。

 一方、ニコニコのり商品開発部の志智久さんは「緊急事態宣言が出され、テレワークが増える中、ある社員がYouTubeで回転寿司トレインを見たのがきっかけ。それを社内のLINEで共有し、軍艦巻き専用のノリがあったら喜ばれるのではと、話がとんとん拍子に進み、ライソンさんにお声かけさせていただきました」と経緯を話す。

 その背景には休校や外出自粛で学校に行けなかったり、行楽や娯楽を満喫できない子どもたちに少しでも家庭内で楽しんでもらおうという願いが込められていた。「急いで10月に発売することにした」のも、そのためだったという。

 「トレインは皿の大きさから、お子様向けとお見受けしました。手巻きだと大きくなるので軍艦巻きがちょうどいい大きさ。軍艦巻きのノリはご家庭だと均一にカットするのは難しい面がありますが、弊社には切り方のノウハウがあります。軍艦巻きは家庭でつくるものではないイメージがありますが、作り方は意外と簡単です。みなさん、ぜひ楽しんでください」

 これには三上さんも大きくうなずき「家で切るとノリの大きさがバラバラになって結構大変でしたが、これはとても便利です」と主婦目線で話してくれた。

 そういえば、11月22日は回転寿司を考案した「廻る元禄寿司」の元会長の誕生日にちなんで「回転寿司記念日」だとか。新規感染者が再び増加していることで「Go To政策」の見直しが迫られているが、“おうちで回転ずし”ならリスクを抑えながら外食気分が味わえる。”乗り”の良さで実現したコラボらしく、今後もうまく”回転”していきそうだ。

(まいどなニュース特約・山本 智行)