静岡市立日本平動物園(駿河区)は2021年の干支である丑(うし)にちなんだ企画展「干支展(丑)〜ハッピー・ぎゅー・イヤー〜」を開催中だ。今回の干支展では園内のウシ科動物を代表して国内最高齢のアメリカバイソン「モモ」を大特集。フォトスポットを設置し、バイソンの生態や飼育の歴史を解説するパネル展示などを実施している。開催期間は1月11日まで。

 こう見えても実はおばあさんなんです。日本平動物園で飼育されているアメリカバイソンの「モモ」は1993年、群馬サファリパーク生まれで27歳になる。平均寿命が15年から20年と言われる中、とても長生きしており、国内最高齢。人間で言うと80代後半なんだとか。しかし、なかなかの芸達者。その愛くるしい表情で人気を集めている。

 入園したのは95年1月23日だから間もなく26年になる。その間、獣舎改築のため、2014年6月から15年2月にかけて、生まれ故郷の群馬サファリパークへ移動。15年3月、ここ日本平動物園に帰って来たものの、その年の8月に長年連れ添ってきた牡のマック(享年23歳8カ月、とこちらも長生き)が亡くなり、つらい別れも経験した。

 担当の飼育員は「1頭になったことで寂しげに見えるときもありますが、まだまだ元気で長生きしてもらいたいと思います」と話しているが、そんな中でモモに大役が回ってきた。2021年は丑年ということから園内のウシ科動物を代表し、センターへ。企画展「干支展(丑)〜ハッピー・ぎゅー・イヤー〜」で堂々と”主役”を演じることになった。

 担当者によると「好きな食べ物は干し草で採食良好。特技は特になし」とのことだが、愛きょうがあるのが何よりではないだろうか。

 今回のイベントでは屋外のアメリカバイソン舎前にフォトスポットを設置。バイソンの生態や飼育の歴史を紹介するパネルなどを展示しており、若かりしころのモモの懐かしの写真なども見ることができる。また、学習活動の一環としてバイソンとマレーバクの頭骨標本を展示、解説。その中には動物園の人気者だったマックのもの含まれる。

 さらに、蹄を持つ草食動物を紹介し、蹄が2つあるウシのような偶蹄目とウマのように奇数の奇蹄目に分類されることにふれ、偶蹄目と奇蹄目の違いについて、園内6カ所に特設看板を設置し、わかりやすく解説するという。

 担当者は「今年はコロナ禍で大変な1年ですが、愛きょうのあるモモに癒やされに来てください」と話している。

◇静岡市立日本平動物園(静岡市駿河区池田1767-6)電話054(262)3251、JR「静岡駅」より、しずてつジャストラインバス「動物園入口」下車、徒歩約5分。

(まいどなニュース特約・山本 智行)