昨年冬、ある1匹のチワワミックスが、米フロリダ州フォートローダーデールの動物保護センター「Humane Society of Broward County」に引き取られました。15歳の年老いたこの犬の名前はキング。スタッフがマイクロチップをスキャンすると、驚いたことに約2000キロ離れたテキサス州サンアントニオに元飼い主がいたことがわかったのです!6年前に裏庭から盗まれて以来、キングはずっと行方不明だったそう。まさに「災い転じて福となる」このエピソードについて、動物保護センターのマーケティングを担当するシェリーさんにお話を伺いました。

 ―キングが引き取られ際の状況を教えてください。

 昨年10月末に「病気で犬の世話が続けられない」と言う女性が、キングを動物保護センターに連れてきました。見慣れない環境におかれたキングは、とても静かで緊張した様子でした。マイクロチップの情報を確認したところ、キングは行方不明と登録されていたので、すぐ元飼い主に連絡をしました。何と元飼い主のデビさんは、約2000キロも離れたテキサス州に住まれていたんです!

 ―この知らせを受けたデビさんのリアクションはいかがでしたか?

 あまりにも遠く離れた場所でキングが見つかって、とても驚いていましたよ。デビさんのご家族は次の日すぐにテキサス州を出発して、車で19時間以上かけてキングを迎えに来てくれました。6年ぶりの再会に、皆さん嬉し涙が止まらないようでした。

―まさにマイクロチップのお陰で一件落着だったわけですね。

 本当にマイクロチップには救われました。様々な情報が入っているお陰で飼い主を証明したり、迷子のペットを助けることができます。引っ越しなどで住所や連絡先が変わった場合は、その都度、情報を更新することも大切です。

 デビさん一家はキングが見つかってとても感謝しているようです。日本と同じく、アメリカのマイクロチップの埋め込み費用は5000円程度。今回のようにマイクロチップを装着していたお陰で、行方不明のペットが見つかるケースはよくあります。

 私もペットオーナーとしてマイクロチップの大切さを再確認しました。来月、ワクチン接種に愛猫を連れて行く際にマイクロチップも装着してもらいます。

(まいどなニュース特約・今井 悠乃)