2021年4月20日で5歳になるマルちゃん(メス・4歳)は、茶畑に兄妹と一緒に捨てられていた。ボランティアに保護され、譲渡サイトで里親を募集した。静岡県に住む太田さんは他の猫を希望したが、里親が決まっていたためマルちゃんを紹介された。

茶畑に捨てられていた3匹の子猫

――マルちゃんは、どんなふうに保護されたのでしょうか。

太田さん 「マルは兄妹2匹と一緒に茶畑に捨てられていました。2016年5月18日の日中、個人ボランティアさんが保護しようとしたのですが逃げられたそうです。もう一度夜中に探し、茶畑の水路で3匹一緒に縮こまっていたところを保護されたと聞いています」

――なぜマルちゃんを飼おうと思ったのですか。

太田さん 「以前から小学生の娘が猫を飼いたいと言っていたんです。譲渡サイトで茶畑に捨てられていた子猫たちを見た時、ハチワレのマルに会いに行くことにしました。動物と暮らすことは大変ですが、家族の大切さを教えるのにとても勉強になると思っていたのです。私自身は幼い頃から実家で猫を飼っていたのですが、娘にとっては初めての猫になります」

思わず一目惚れ、メロメロに

――実際に会ってみていかがでしたか。

太田さん 「譲渡サイトを見て、他の猫がいいと思って問い合わせをしたんです。でも、その子は里親が決まっていたので、『こんな子もいます』とマルを紹介されました。写真を見て、娘も私も思わず一目惚れ。2016年6月5日、実際に会いに行くと、あまりの可愛さにメロメロになりました。初めて保護猫をお迎えすることになりました。お迎えする日は、娘と一緒に二人で迎えに行きました。帰りの車の中でニャーニャーうるさく鳴いていたのを覚えています」

――お子さんたちは初めて猫を飼うことになってワクワクしたでしょうね。

太田さん 「私自身は子供のころから何匹も実家で猫を飼っていましたが、子供達には初めての動物でした。息子にいたっては動物が苦手だったので心配しましたが、あっという間に慣れました」

――マルちゃんという名前は保護主さんがつけたのですか。

太田さん 「そうです。6月12日に我が家に来るまでずっと呼ばれていた名前を変えるなんてできません。保護主さんがつけてくれたマルちゃんという名前のままにしました」

太田家のボス猫として君臨

――家に迎えた初日の様子は?

太田さん 「リビングのソファーの後ろに隠れてしまいました。ずっと出てこなくて、粗相してしまったんです。とても神経質でビビりなので、どうなるかと心配しましたが、じゃらしで遊んだり、なでたりしているうちに慣れてきて、家族を怖がることはなくなりました。ただ、いまだに抱っこはなかなかさせてくれません」

――お子さんが欲しいと言って飼い始めた猫ですが、お子さんとの関係は?

太田さん 「娘に一番懐いていて、娘には心を許しているようです。娘は抱っこもできますし、娘が呼べば寄って来ます。毎晩娘と一緒に寝ています。マルのことは娘に全て任せています」

――後に他の猫も迎えられましたが、その子たちとはうまくやっていますか。

太田さん 「2匹目以降の猫たちがやってきてからは、マルの優しさがよくわかるようになりました。肝っ玉母ちゃんのような包容力があるんです。今ではかなりのボス感があり、他の4匹に威嚇することもあり、自己主張が強いです。しかし、それは猫社会では自然なことだと思います。全く絡まないわけでもなく、みんなとは微妙な距離感です。私たち家族にとっては、我が家に初めて来た猫だし、いつまでも我が家の一番です。一番愛情をかけています」

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)