コッペちゃん(1歳7カ月・メス)は、野良猫の子猫だったが、保護団体PINKYのボランティアに兄弟と一緒に保護された。里親を募集したところ、兵庫県に住むゲッタさんの目に留まった。ゲッタさんはミアちゃんという猫を飼っていたが、留守番が寂しくないように2匹目の猫を探していた。

先住猫の相棒を探して

2019年10月、兵庫県に住むゲッタさんの夫は、家の近くの田んぼ道で生後1か月くらいの子猫を保護した。ミアちゃんと名付けて飼っていたが、実家を出て夫婦でアパートに住み始めたので、ミアちゃんの留守番の時間が増えてきた。1匹では寂しいだろうと思い、遊び相手になってくれる猫を迎えるために兵庫県の保護団体を探した。

保護団体神戸アニマルレスキューPINKYを見つけ、2019年12月、譲渡会に行ってみたという。

「ちょっと変わった顔つきのコッペに一目惚れして、夫婦で即決しました」

コッペちゃんは、民家の庭に現れた母猫が産んだ子だった。母猫は2匹いて、それぞれ4匹ずつ子猫を出産。PINKYのボランティアが保護に行くと、みんな猫風邪をひいていて、狭くて寒いところで身を寄せ合っていたという。

「野良猫の子猫だったのでかなりの怖がりで、4きょうだいの中で最後に保護できた子だったそうです。捕獲した時は、シャーシャーと猫パンチ連発で大変だったと聞きました」

先住猫ミアちゃんと“話”をする

2020年5月27日、PINKYの代表が息子と一緒に子猫を連れてきてくれた。ボランティアが言っていた通り本当に怖がりで、初日はずっと体を強張らせていた。夜中に様子を見に行くと、少し安心したのか喉をゴロゴロ鳴らしたので、ゲッタさんは、「きっと甘えん坊な子なんだろうな」と思ったという。

PINKYでコッペという仮名がついていたので、名前はそのままコッペちゃんにした。

かなり怖がりだったので、ひとまずアパートの一部屋に隔離して、先住猫のミアちゃんとはゆっくり時間をかけて対面させた。隔離していてもミアちゃんもコッペちゃんも互いの存在が分かるようで、ドアを隔てて2匹でミャーミャー会話した。 人間より先にミアちゃんに心を許したようだった。ミアちゃんと仲良くなったので、コッペちゃんはゲッタさんたち人間にも次第に打ち解けていった。

猫2匹、犬1匹と暮らせる幸せ

家族にはなじんだが、怖がりの性格はなかなか変わらず、迎え入れた当初はお客さんが来ると逃げ回り、洗濯機の中に隠れたこともあった。今はまるで違う猫のように、フレンドリーな子になった。ゲッタさんの友達が泊まりに来たら、その子の布団の中で寝ることもある。安心して暮らすコッペちゃんを見ると、ゲッタさんも幸せな気持ちになるという。

ゲッタさん夫妻はもともと大の犬好きで、夫の出身地のブラジルで暮らしていた時は、3匹の保護犬を預かっていた。ミアちゃん、コッペちゃんと暮らすようになって、猫にも愛情を注ぐようになった。断然犬派だったゲッタさんの両親も、猫の虜になったようで、実家に帰る度に猫のおもちゃやチュールなどのおやつをお土産に持たせてくれる。

「ミアとコッペときっかけに、両親とさらに仲良くなったように思います」

ミアちゃん、コッペちゃんを迎え、2020年にラブラドール・レトリーバーのオリバーくんを迎えたゲッタさん。動物たちと一緒に過ごせる時間が本当に幸せなんだと言う。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)