ちゃまちゃん(8歳・メス)は、野良猫が農家の庭先で産んだ子猫だった。戸建ての家に引っ越して、猫を飼おうと思っていた青柳さんは、その子猫のうちの1匹が、とても可愛い子猫だという話を聞き、まだ会ったこともないのに飼うと決めていた。

可愛いサビ猫を家族に迎えて

栃木県に住む青柳さんは、2012年一戸建てに引っ越したこともあり、猫を飼いたいねと家族で話していた。友人などに「子猫が産まれたとか見かけたとか聞いたら 教えてね」と頼んでいた。

友人から、5月に近所の農家の庭先で野良猫が子猫を産んだが、その中の1匹がとても人懐こく珍しい柄で、可愛い猫だという話を聞いた。

「その話を聞いただけで、その子を見なくてもぜひ家族に迎えたい と思いました。保護をお願いすると、友人のお母さんが作ったキルティングの巾着袋に子猫を入れて、我が家に連れてきてくれたんです。2012年7月14日のことでした」

ちゃまちゃんは、茶色が多めのまさにべっこうのようなサビ猫だった。長毛雑種で顔の左側と 右前足が黄金色なのが特徴だ。フサフサの尻尾を触ると、ねじ曲がった鍵尻尾だったので、青柳さんは「紐状の物などに引っ掛かったりしたら危ないなぁ」と思った。

ケージやトイレ、餌台や缶詰、ドライフードなどは準備済みだったので、青柳さんは、ちゃまちゃんをすぐに飼い始めた。

猫風邪の後遺症はあるが元気に育つ

ちゃまちゃんは猫風邪をひいていて、目やに鼻水、くしゃみがひどかった。ただ、もう病院が閉まっていたので様子をみることにしたという。

「とりあえず缶詰を出してあげるとむしゃむしゃと食べたので、トイレを設置したケージに入れて就寝したんです。 ところが、翌朝起きて様子を見に行くと、ケージに入れたはずのちゃまの姿がなく、慌てて探すと隣のリビングのソファの上でスヤスヤ眠っていたんです」

ちゃまちゃんは小さかったので、ケージの柵の間から出てしまったようだった。

朝一番に病院へ連れていくと、生後2カ月くらいだと言われた。やはり猫風邪をひいていて、結膜炎も患っていた。しかし、それ以外は健康だと言われ、抗生剤の注射や飲み薬、点眼薬を処方された。獣医師は「症状がひどいから後遺症が残るかも」と話していたが、その見立て通り、今でも一年中くしゃみをして鼻がズビズビしているが、元気だという。

目を見て話すと「ニャア」と返事をする

ちゃまちゃんと目を合わせて話をすると、まるで言葉を理解しているかの ような目でこちらを見て、ニャアと返事をする。その鳴き声は、後遺症のためかややダミ声だが、それもまた愛おしく思えるという。

幼い頃のちゃまちゃんは、おもちゃを投げると走って取りに行き、咥えて持ってきて、また投げるとまた取りに行き…と疲れるまで繰り返して遊ぶのが好きだった。トイレは一度だけ失敗したが、二度目からはトイレを覚えて、 用を足すとトイレから砂が飛びまくるほど一生懸命砂をかいてい る。その姿は大人になっても変わらない。

青柳さんは6匹の猫を飼っているので、ちゃまちゃんは子猫を迎えることがあるが、一度も威嚇したことはなく、受け入れ見守ってくれた。青柳さんは、年老いてきたちゃまちゃんにとって、もしかしたら多頭飼いはストレスかもしれないと心配しているが、他の猫を見捨てるわけにもいかない。どうにかこのままちゃまちゃんが心地よく過ごせるようにと思って接している。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)