子猫のゆずちゃん・むぎちゃん(いずれも5歳・メス)は、兄弟と一緒に捨てられていたところを保護された。栃木県に住む青柳さんは、子猫たちの噂を聞いて見に行ったが、すでに3匹の猫を飼っていたので、これ以上猫は飼わないと決めていた。

4匹の捨て猫

青柳さんが保護して飼っていた3匹は、上からちゃまちゃん(メス)とマコちゃん(オス)とコナンくん(オス)と、しりとりをするように名前をつけた。「もうコナンくんで最後にしよう」という意味もあった。3匹を連れて今の家に引っ越したのが2016年1月。前の家に近い場所で、寒い時期だったが、猫たちもすぐに新居に慣れて過ごしていた。

その年の5月26日の夕方、知人の友人が捨てられていた4匹の子猫を保護したという話を聞き、なんとなく会いにいくと、茶トラのオス2匹とサビ姉妹の計4匹がいた。茶トラ1匹は青柳さんの友人の母親が引き取り、もう1匹は保護主が引き取った。その日はひとまず帰宅し、一晩考えた。

「寄り添って怯えている姉妹の姿を思い出すと、引き離すことはできないと思い、翌日2匹を引き取りに行きました」

2匹の姉妹が加わって、男の子たちに変化が

顔が丸く少しタレ目の子猫を“ゆずちゃん”。黒多めの子猫を“むぎちゃん”と名づけた。すぐにかかりつけの動物病院を受診。生後1カ月半くらいだった。ゆずちゃんは軽度の結膜炎だったが、2匹とも健康。青柳さんは、ゆずちゃんのことを三毛猫だと思っていたが、獣医師は「よく見ると茶トラ柄も入っているので三毛サビだね」と言った。むぎちゃんにも茶トラ柄が入っていた。

生まれた時からずっと一緒だったので、2匹はいつでも何をするのも一緒。小さな身体でぴょんぴょん飛んだり走ったりして、3匹の先住猫のことなど気にすることなく遊んでいた。

一番年上のちゃまちゃんは、「この子たちダレ?ダレ?!」と興味津々で、マコくんとコナンくんは威嚇しまくった。

10日ほどで落ち着いたが、2匹増えたことで、3匹の関係性にも少しずつ変化が見られるように。それまでは3匹くっついて寝ることがあったが、徐々に減っていき、マコくんとコナンくんは“雄猫”という感じが出てきて、縄張りを持つような感じになり、それぞれ別行動を取るようになった。

ツンデレの姉と甘えん坊の妹

ゆず・むぎ姉妹は大人になるにつれて性格の違いがはっきりしてきた。ゆずちゃんはとっても怖がりで臆病。抱っこされたり、撫でられたりするのを嫌がる。ただ、お腹が空いてごはんが欲しい時などは、青柳さんのところに来て、可愛い声で鳴きながら目で訴える。

むぎちゃんは小さい頃から食いしん坊で、女の子なのにとっても大きくなった。体重は6kg。ちょこんと座っていると、顔が小さいので大きな猫には見えないが、お腹の脂肪がすごいという。甘えん坊で人にも甘えるが、ゆずちゃんにも甘え、よく毛繕いしてもらっている。

大人になっても仲がいい2匹の姿を見ていると、ゆずちゃんがお姉ちゃんでむぎちゃんが妹かなぁと、青柳さんは思っている。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)