コロナ禍でおでかけもままならない2021年の春休みのある日、5歳の男の子が「おうちをホテルみたいにしよう!!」と言いだすところから始まる漫画が話題です。

 息子くんの提案にお母さんは「いいね」と二つ返事。さらに「どうしたらおうちをホテルみたいにできる?」と問いかけます。息子くんは考えます。そして「いっかい ホテルに いってみたら わかるとおもう」というかわいい返事。そりゃそうだ。ですがそれは無理なので、お父さんとお母さん、3歳の妹の家族全員で「おうちをホテルみたいにするプロジェクト」を始動することになりました。

 ホテルの名前は「ホテル」。ホテルは散らかってないので子どもたちはお片付けをして、お父さんはいつものお布団を別の部屋に敷きます。用意ができたら、お父さんと子どもたちは一旦外に出て、ホテルのお客様としておうちに到着。もうこの時点で子どもたちはワクワクソワソワ。

 リプ欄には「めちゃくちゃ楽しい雰囲気伝わってきて笑いました...」「お子様達はこの日のこと きっと一生忘れないと思います」「ちょっとした工夫がここまで人生を豊かにするんだなぁ…。」「素敵です!5歳の娘がごっこ遊びをしたがるのですが、言葉だけでおざなりに付き合ってしまうことが多いので、見習いたいと思いました…!」「これすごーい!楽しそう!将来やってみよう!」とみなさんほっこり。ツイートは11万いいねがついています。

 ツイートしたのは、育児をしながらほのぼのとした日常を漫画にする「むぴー(@mupyyyyy)」さん。子どもが3歳と5歳になって以前より少し余裕が出てきたというむぴーさんは、休みの日に「今日は何をしたい?」と子どもに聞くようになったのだそう。今までの息子くんの答えは「おでかけしたい」や「人生ゲームがしたい」などでしたが、この日は「おうちをホテルみたいにしたい」という経験したことのないアイデアが飛び出しました。

 「楽しそうな感じがしたので、具体的にどうしたいのか息子に聞きました。息子発案なので、息子にどうしたいのか聞くようにしました」とむぴーさん。

 漫画は続きます。ホテルに到着したらむぴーさんが出迎える玄関でチェックイン。お客さんだったはずの息子くんが、なぜかここでホテルマンに変身して一緒にお客様を迎えて、お部屋にご案内。いつも寝ている隣の部屋の扉をカードキーで開ける(ふりをする)と、そこには布団が敷いてある…ただそれだけで、テンションマックスになっちゃう子どもたち。

 それから無料貸し出しのウノと人生ゲームを楽しみ、夕食はシェフ(お父さん)特製の大きな唐揚げ定食とデザートのアイスをいただきます。さらに全員で温泉(おうちのお風呂)に入り、おそろいのTシャツを着てならんで眠りました。そして次の日の朝は…子どもあるあるなオチもツイートされています。家にいながら楽しい春休みの思い出を作ったむぴーさんに聞きました。

──おうちをホテルにしたお子さんたちの感想は?

 息子も娘も大喜びで、息子は次の日「朝起きたらホテルにいる感じがしたんだよ!」とニコニコしながら報告してくれました。

──ステキな思い出になりましたね。こうすればよかったと思うところはありますか?

 出前とかケータリングとか頼めばもっとそれっぽくなったかもなと思います。

──それも盛り上がりそうです! またおうちをホテルにしたいと言われたら?

 次は本物のホテルに泊まりに行きたいなぁと思います。

──息子くんに、本物のホテルも見せてあげたいですもんね。「真似したい」という人も多くいました。

 たくさんの方に読んでいただいて驚いています。なかなか外出しにくいご時世ではありますが、みんなができる範囲で楽しく過ごせたら良いなと思います。

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 漫画家・イラストレーターのむぴーさんは、力むことなく子どもを見守りながら、笑ったり悩んだり感動したりする育児日記を日々ツイートされています。

 また、ツイートで紹介した日記に書き下ろしを加えた「子供ができて知ったこと」(扶桑社)、母になった7日間の気持ちをリアルに描いた「母がはじまった」(PHP研究所)などの書籍も出版されています。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 浩子)