マイケルくん(3歳)は、民家に出入りするようになった野良猫が産んだ子猫だった。山口県に住む手島さんは、夫と二人の息子と暮らしていたが、みんな無口でなんとなく物足りなさを感じていた。猫を飼ったら男所帯が華やぎ明るくなるのではないかと思い、出会ったのがマイケルくんだった。

「イケメン」にひとめぼれ

山口県に住む手島さんは、夫と成人した二人の息子と暮らしていた。みんな無口なので、家の中が明るくなればいいと思い猫を飼うことにした。最初、夫は、家が汚れるしうるさい、柱に傷をつけられると猛反対したが、息子たちが大賛成したのでしぶしぶ折れたという。友達に相談すると、保護猫の里親になることを勧められた。

手島さんは保護団体のサイトで茶トラのメス猫を探した。メス猫は優しくておとなしいと聞いていたが、目に留まった猫はオスだったので手島さんは迷った。

「見出しに『イケメンくん』と書いてあったので、『猫にイケメン?』と思わず笑ってしまいました。本当に可愛いらしい目で私に訴えているように思えて、イケメンに弱い私は、マイケルに会ってみることにしたんです」

懐いていた野良猫が出産

マイケルくんは周南市の保護主宅に通ってきた親子猫(母娘)の娘猫が産んだ子だった。母猫は懐かなかったが、ごはんをあげていたら娘猫が懐いて、冬になると娘猫が家の中に入れてくれと鳴くようになった。娘猫は家の中と外を自由に出入りしていたので、2018年4月21日、5匹の子猫を出産したという。

娘猫は不妊手術をして保護主が飼うことにしたが、近所の人から美猫と言われる可愛い猫だった。子猫たちは母乳を吸ってすくすく成長し、生後2カ月を過ぎた頃、保護団体が里親を募集した。マイケルくんを含む3匹は譲渡先が決まったが2匹は決まらず、保護主が引き取った。

猫を飼うのに反対していた夫がマイケルと命名

2018年9月1日、ボランティアが手島さん宅にマイケルくんを連れてきて、トライアルが始まった。マイケルくんはあちこち歩きまわり鳴いていたが、すぐにソファーの上で寝て、最初から上手に排泄した。

最初は猫を飼うのをしぶっていた夫だが、「漫画の猫に似ているからマイケルという名前にしよう」と言った。手島さんは、本当は違う名前にしようと思っていたが、前向きな気持ちになっている夫に水を差さないよう、マイケルという名前を受け入れた。

マイケルくんは、マイペースでのんびりした性格、初日からリラックスしていたが、いまではイビキをかいて寝ているという。買い物袋が好きで、落ちているのを見ると突進して袋の中に入る。

手島さんは、マイケルくんを飼ったのを機に、留守番の時1匹では寂しかろうと2匹目のジャクソンくんを飼ったのだが、その頃には、あれほど猫を飼うのに反対していた夫がすっかり猫の魅力に取りつかれ、キャットウォークなどをDIYするようになったという。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)