「去年消毒用アルコールが不足した時、作ってくれたのは、酒メーカーや」

コロナ禍の深刻化にともない飲食店のアルコール提供、路上飲みなどが問題視される中、「酒を悪者にしてはならない」と主張する投稿がSNS上で大きな注目を集めている。この投稿の主は高(Kao)さん。

たしかに昨年春、夏頃に消毒用アルコールの需要が急増した際、品不足をおぎなうために貢献してくれた第一は酒造メーカー。高さんの投稿に対しSNSユーザー達からは

「京都の黄桜と、同じく斎藤酒造も作ってましたよ。黄桜のは購入しました」

「ホテルの部屋を提供してくれたところとか利益別として協力してくれた企業さんを忘れないようにしたいですよね」

など数々のコメントが寄せられている。

高(Kao)さんにお話をうかがってみた。

中将タカノリ(以下「中将」):今回の投稿のきっかけをお聞かせください。

高:飲食店でお酒の提供が規制されると聞き、昨年、消毒用アルコールの供給がひっ迫した際に酒造メーカーが消毒用アルコールを製造してくれた事を思い出して、誰に宛てるでもなく投稿しました。

ドラマ「JIN-仁-」で、南方仁が江戸の民に受け入れられないのを見た坂本龍馬が「江戸の街を救うたのは、仁先生じゃああ!」と叫んだのと似た感覚です。

中将:酒造メーカーの消毒用アルコール製造について思い入れをお持ちなんですね。

高:酒造メーカーが既存の設備を転用してまで消毒用アルコール製造に乗り出すという、漫画やアニメのような胸熱な展開に、私の中の男の子心が躍りました。

また、酒税減免などの法規制の緩和に動いてくれた関係機関の皆様の努力にも感謝申し上げます。

今度は我々消費者が酒造メーカーを支援する番であると考え、恩返し購買活動につながりました。

中将:現在の飲食店での飲酒規制についてどのようにお考えでしょうか?

高(Kao):店内の滞留時間を減らして感染の危険性を下げたいというのはわかります。しかし規制するにしても酒造メーカー、酒販店、飲食店へのダメージを考慮して欲しいと思います。

規制だけでなんの救済措置も打たないのであれば、三者とも1カ月後には資金繰りがショートする可能性が出てきます。そうすると雇用やお酒造り技術の伝承にも影響が出てきます。行政、金融機関にはもっと迅速かつ積極的な支援を期待します。

また価格体系によってはお酒を飲むお客が飲まないお客の分を負担している形になっている飲食店もあります。お酒を飲まない方も、お酒が酒飲みの物だけでない事を認識していただき、個人的な好き嫌いを超えた視点で、お酒を悪者にしないで欲しいと思います。

中将:今回のご投稿に対し、数々の意見や感想が寄せられました。

高(Kao):まず投稿への反響の多さに驚いております。これまでバズった経験は無かったので、観客席からいきなりステージに上げられた感覚です。

また恩返し購買活動を拡散してくださった皆様や、中野BCさんなど、消毒用アルコールを生産した酒造メーカーリストを作成してくれたちとせみどり(@grensoulwashing )さんなど、ご協力いただいた国民の皆様には心よりお礼申し上げます。

酒造メーカーや関連業者を応援したいという人たちの力強さを思い知る結果となりました。恩返し購買活動にあっては、あどみん(@senaka_admin)さんを含むプロゲーミングチーム父ノ背中メンバーの方々や多数の方の影響を受けております。(※このエピソードについては下記の「字数の関係で書ききれなかった高(Kao)の伝えきれなかった事」参照)

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コロナ禍初期の消毒用アルコール不足に貢献した酒造メーカーが、行政の場当たりな対応で苦境に追いやられてしまうとはなんとも理不尽な話だ。高(Kao)さんの活動にご興味のある方はぜひSNSでその発信をチェックしていただきたい。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)