「エントランスに野良の子猫が迷い混んでしまい、箱や毛布など差し入れしばらく様子見てたのですが一向に親猫が現れず... 雨降ってるし段々弱って来てるしで一緒に眺めてた大家さんが『そちらのお宅で飼ってあげられない?』と。ペット不可だったけど、大家さんの許可が出たのでうちの子になりました! 」と、奇跡のようなエピソードとともに子猫の写真をツイッターに投稿した、青木悠さん(@animation_aoki)。

迷い込んだ子猫をめぐる運命の出会いと大家さんの柔軟な対応に、リプ欄には感動の声が殺到しました。

「すっごいいい話!ぜったいに幸運の子だよ」
「猫を飼うきっかけが羨ましすぎる」
「大家さん大英断!((o(。>ω<。)o))」
「最高の大家さんやなぁ♡」
「よかったね、猫ちゃん。もう幸せだ」
「いかん、目から汁が…」
「とてもいい物件です」
「全てが縁で成り立っている」
「世の中捨てたもんじゃないですね」
「そんな大家さんのとこに住みたい(涙)」

大家さんの一言でペット不可物件がペット可となり、子猫を保護することになったのは、asurafilm所属のアニメ監督で、アニメーター/演出/イラストレーターとしても活躍する青木悠さん。

「いつかは猫飼いたい思ってたけど、思ってたよりだいぶ早くに叶いました」とツイートされていたように、青木さんはもともと猫が大好きだったそうです。

「猫を飼う妄想してる間は 飼うなら茶トラかキジトラ辺りが良いな〜とか考えてたけど、目の前の子猫が可愛すぎてもはやそんな事はどうでも良くなった。全飼い主が思ってる事だろうけど、うちの子ってだけで正義であり天使」「噂に聞いてた通り仕事とネコの両立は難しい…」と、早くも愛猫家らしくつぶやいていた青木さん。

猫を保護したことで起きた生活面での変化について、うかがってみました。

「猫のおかげで、家で過ごす時間が以前より楽しくなりましたね。現在リモートワークをしてますが、休憩時間の度に様子を見に行っては遊んだり、世話したりしています。

猫が寝ていると可愛くてしばらく眺めてしまいますし、起きてたら起きてたで、ちょっとだけと思ってしばらく遊んでしまうので、否応なしに時間を取られてます」(青木悠さん)

保護された子猫は、生後4週間ほどの白と黒のハチワレの女の子。ツイッターには、軍手をはめた青木さんが恐る恐る保護しようとすると、小さな子猫がうなりながら「シャーッ!」と威嚇する動画も投稿されていました。

子猫はその後、ユルちゃんと名付けられました。

名前の由来をうかがうと、「うちに迎える前日の深夜から、アパートのエントランスに迷い込んでいたこと。そして黒毛が多いことから、<夜>という名前を可愛くもじる意味で、<夜=ヨル>の沖縄の方言読みである<ユル>にしました」と、青木さん。沖縄は青木さんの地元だそうです。

青木さんが猫を飼うのは今回が初めて。「飼い猫になったからには一生幸せになってもらうつもりです(^∇^)」と、決意のツイートをしていた青木さん。感動したフォロワーさんからは、「先生の監督作品絶対みます、円盤買います」という声も。猫飼いさんたちからも、多くの励ましの声やアドバイスなどが寄せられました。

「最初は猫が飼えるようになった事が嬉しくてツイートしましたが、まさかこんなに反響があるとは思いませんでした。ですが、これまでの私と同様に、動物が飼いたくても飼えないという方は多いと思います。

昨今では野良猫や野良犬の保護活動も活発に行われていて、動物を飼いたい方と、行き先のない動物たちとの幸せなマッチングに関心が集まっています。今回の私とユルとの偶然の出会いに共感して頂ける方が多かったのは、そういった事も関係しているのかなと思いました」(青木悠さん)

そしてツイッターに、「そのうちamazonとかによくある、手からレーザーや稲妻出ているヘンテコな猫Tシャツをユルの素材を使って自分用に作ろう・・・」と、投稿されていた青木さん。

今後、青木さんの作品やお仕事に、ユルちゃんの存在が影響を与える……ということはあるのでしょうか?

「元々猫好きでしたが、自分で飼い始めてますます猫に対する愛着が増してくると思うので、これから作る作品にもその影響は出ると思います。

また、人が飼ってる猫や野良ちゃんだと、なかなか自分の創作の題材にできませんが、飼い猫だと好きに写真を撮ったり創作のテーマにもできるのでうれしいです。人目を気にせず、親バカを発揮していきたいと思ってます」(青木悠さん)

また、「うちの兄貴、昔から猫が好きでずっと猫のアニメばっかり作ってる上、会社名まで「スペースネコカンパニー」にしちゃってるのに、猫アレルギーで猫飼えない残酷な世界に生きてます・・・」と、ツイートしていた青木さん。

”うちの兄貴”とは、2021年7月から放送が開始される猫アニメ『俺、つしま』の監督・脚本もてがけるアニメーション作家、青木純さん。

兄の青木純さんも、「弟のネコ拾ったツイートが万バズしてるwとりあえず宣伝ありがとう」と、ツイート。猫をめぐる青木兄弟のやりとりに、ネット民も思わずほっこり。

「兄からは、”おめでとうすぎる”とお祝いのメッセージをもらいました。コロナ禍で今はあまり往来はありませんが、いつもちょくちょく家に来ていたので、今度家に来た時にユルに直接会えるのを楽しみにしている、と連絡が来ています」(青木悠さん)

ここで気になるのが、「本当は自分が飼ってあげたいけどと言う大家さんは、持病ありで高齢なので無理との事。逆に 何日も家空ける時は気がねなくうちに預けに来て!と喜んでました」と青木さんがツイートしていた、実は大の猫好きだという大家さん。

その後、大家さんはユルちゃんの様子を見に来られているのでしょうか?

「コロナの感染リスクを考え、大家さんには毎日、子猫の写真や動画を送っています。大家さんのワクチン接種が終わったら、子猫を連れて遊びに行きたいと思っています」(青木悠さん)

現在、ユルちゃんはすっかり青木さんちの家猫ちゃんとして、毎日元気いっぱに暮らしています。突如始まったユルちゃんとの暮らしを快適にするため、目下、猫グッズや部屋のレイアウトを模索中とのこと。

「ユルは事前に計画して飼い始めた子ではないので、今はとにかくユルと一緒に住めるように、家具や荷物を整理するのでてんやわんやです。ですが、片付けをしながら、ここにケージを置こう、キャットタワーはあの辺りに置くと良いかな、など、ユルとの今後の生活を楽しく考えています。

これからどんどん大きくなっていくユルがずっと幸せに暮らせる環境を考え、それを実現するのが今の楽しみです」(青木悠さん)

雨の日に迷い込んだ子猫をめぐる、奇跡のような優しい物語。この世界はまだまだ捨てたもんじゃないようです。

※なお、別ページにも詳細を記載している通り、「ペット禁止賃貸での規約変更に伴う隣人トラブル」については、「アパートの構造的に隣人に騒音やアレルギー被害が起きにくい環境になっています。また、今現在アレルギー持ちの入居者は居ない事を確認してもらいました」とのことです。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ かな)