どんぐりちゃん(1歳・メス)は、栃木県の民家の納屋で野良猫が産んだ子猫だった。その家の人が保護して譲渡サイトで里親を募集した。

栃木県で獣医師をしている上田さんは2010年からつぐみちゃんという保護犬を迎えて暮らしていたが、つぐみちゃんが高齢になって寝ている時間が長くなってきたことに加えて、コロナ禍、家族や友人、知人と会えなくなって精神的に不安定になっていた。自分の心臓に持病があることが分かったということもある。

上田さんは、気持ちを切り替えるためにゆきちゃんという子猫の里親になった。ゆきちゃんはスーパーの駐車場に1匹でいたところ、たまたま見つけた人に保護され、上田さんが勤める動物病院に連れてこられた。診察していると、これから里親を探すというので譲渡してもらったという。ゆきちゃんを迎えて、上田さんもつぐみちゃんも生き生きしてきた。上田さんはゆきちゃんのために、もう1匹子猫を迎えることにした。

「子猫は兄弟姉妹と遊びながら社会性を身につけるため、ゆきと同じくらいの子猫がいればと思い、譲渡サイトで子猫を探したのですが、そこで見つけたのがどんぐりでした」

1匹の犬と2匹の猫、1羽のオカメインコとの暮らし

上田さんは、どんぐりちゃんを屋外で受け取った。どんぐりちゃんは初めて家の外に出たらしく、ブルブル震えてシャーシャー威嚇してきた。

「臆病な子なんだなと思いました。初日は一晩中不安そうに鳴いていました。ゆきは最初はシャーシャー言っていましたが、2、3日で一緒に眠る程仲良くなりました。つぐみは堂々と構えている感じで、すんなり受け入れました」

どんぐりちゃんは、遊ぶ時にぴょんぴょん跳ぶのと、小さくて茶色いので、「どんぐり」という名になった。

甘えん坊でお転婆、愛嬌があり、よく笑わせてくれる。ゆきちゃんが避妊手術をして1日入院した時、ゆきちゃんのことが分からなくなってしまい、思い出すのに2、3日かかったという。

つぐみちゃんとゆきちゃん、どんぐりちゃん、オカメインコのほっぺちゃんと暮らす。

「動物は人間より早く歳をとりますので、きちんと責任を持って、看取るまで元気に働こうという思っています。この子たちのために生きていると思うと、生きる活力が生まれます」

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)