トラックの荷台に生まれたての子猫が!

とらちゃん(14歳・メス)は、トラックの荷台で生まれたらしく、兄弟猫と2匹でいた。

神奈川県に住む山崎さんの夫は、早朝からトラックで仕事に行っていたが、夕方、子猫の鳴き声がすることに気づき、慌てて荷台のブルーシートをめくってみると、そこには生まれたてのキジトラの子猫が2匹。猫というよりはまるでネズミのようで、目に見えて衰弱していた。山崎さんに「どうしよう」と電話してきたので、「すぐに連れて帰ってきて」と指示したという。

「周囲に母猫の姿は見当たらず、生まれたばかりなのに、朝から少なくとも8時間以上母乳を飲んでいないことになるので心配でした。3時間おきに起きて授乳排泄させたので、私はかなり寝不足に。専業主婦だったので、昼間は子猫たちと一緒に昼寝することもありました」

2匹のうち1匹は、ミルクを飲んで排泄できていたのに、容体が急変して亡くなってしまった。

猫が嫌いな猫、孤高の猫になる

生き延びた1匹は、保護した夫が名付け親になり、キジトラだから「とらちゃん」という名前にした。本当は「とらすけちゃん」になる予定だったが、女の子だと分かったのでとらちゃんにしたそうだ。

山崎さんの家には先住猫が2匹いた。最初はとらちゃんを隔離して育てていたが、子猫の鳴き声がするので先住2匹は興味津々。対面させてみたところ、とらちゃんは気が強いのか、先住猫に高速猫パンチを繰り出して近寄らせない。近づくと再びパンチを繰り出してくるので、先住猫はその暴れっぷりにドン引き。それ以来、他の猫とは全く関わらずに生活をしているので、とらちゃんは一度もグルーミングをされたことも、してあげたこともない孤高の猫になったという。

ミルクから育てて愛情ひとしお

とらちゃんはとにかく気が強くて、猫嫌い。命を救ってもらった恩を感じているのか、3時間おきに授乳して育てた山崎さんより、保護してくれた夫が大好きなのだという。夫が寝ていると、胸の上に上って寝るのが大好きだ。

山崎さん自身は、とらちゃんが来る前から猫がいる生活をしていたので、特にとらちゃんを迎えても変化はなかった。一方、自分に一番なついてくれたので、夫はとらちゃんを溺愛するようになった。「とらちゃんに何かあったら立ち直れないかも」と言うくらいだ。山崎さんも乳飲み子の頃から育てたため、とらちゃんに対する思い入れは強い。とらちゃんを保護したことで、もっと猫に関わっていきたいと考えるようになったという。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)