猫さんは狭いところが大好き。ダンボールやかばんといった狭い場所に無理やり入り込む猫さんたちのおもしろかわいい姿は、ネットでも大人気です。とはいえ、すごく好きだとわかっていても、危険だったり、その後の掃除が大変だったりする場所には入らせたくないもの。その代表格のひとつが、キッチンのシンクではないでしょうか。

「猫」「シンク」と検索すると、たくさんの侵入防止対策が出てくるあたり、頭を悩ませている飼い主さんは少なくないよう。そんな「猫のシンク侵入」問題を、まさかの方法で解決したツイートが注目を集めています。

投稿したのは、「ぽてこゆこめ@かに(飼い主の名)」(@potechi_nikki)さん。「猫たちはシンクが大好きなのに入れてあげられないのが申し訳ない」と、なんとDIYで猫専用シンク型ベッドを作ってしまったというから驚きです。

さらにこのベッド、底のアルミプレートを取り外せば、冬はホットカーペットや布団が入れられる通年仕様になっているのだとか。

このシンク型ベッドのクオリティにリプ欄には「神ってる!」「市販品みたい」「こちらの販売先はどちらですか…」などと称賛の声が続出。また、「すごく素敵な発想!」「猫ちゃんたちへの愛をめっちゃ感じます」「満足しないわけない!」と、その発想に感動するコメントも多数寄せられ、4.5万件の「いいね」がつきました。

ぽてちくん、こゆきちゃん、おこめちゃんという3匹の猫さんたちのためにシンク型ベッドを作ったという投稿主のかにさんに、ベッドの作り方や猫さんたちの反応について伺いました。

制作費用は3000〜4000円!安全性にも配慮
――猫さんたちはどれくらいシンクが好きなのですか?

普段は蓋をして侵入を防いでいるのですが、それでも隙を見ては入ろうとするほどみんなシンクが大好きです。入っているのを見たらそっと降ろしていたのですが、こんなに好きなのに入れてあげられないのが申し訳なくて…。猫たちが望むことはできるだけしてあげたい気持ちがあるので、シンク型ベッドならどうかな?と思って作ってみました。

――「作ろう」という発想がすごいですよね。もともとDIYはお得意なのですか?

完全な素人ですが、モノづくりは大好きですし、得意な方だと思います。現在の一戸建てに引っ越してからは少し遠ざかっていましたが、以前暮らしていた家では毎日のようにDIYをしていて、ベッドやキッチンカウンター、壁面収納などいろんなものを作りました。

――大きなものも作られた経験があるのですね。今回のシンク型ベッドはどんな構造になっているのですか?

加工しやすくて比較的安価な木材「SPF材」を骨組みに使用し、床は同じ素材でスノコのような形を作りました。側面はプラダン(プラスチックダンボール)をタッカーで打ち付け、表になる面にはダイソーで購入したクッションレンガシートを貼って断熱効果も狙いました。底部にはペット用のアルミマットを使用。シンク内部の側面は、柔らかくてケガの心配が少ないキッチン用アルミシートを貼っています。蛇口部分は、いらなくなったビニール傘の取っ手を引っこ抜いて、木ダボで差し込みました。

――制作時間と費用はどれくらいかかったのでしょう。

木材を調達してから1〜2日くらいで完成しました。費用は全部で3000〜4000円くらいですね。木材とプラダンはホームセンターのコーナンで、クッションレンガシートとアルミシートはダイソーで購入しましたが、今はウッドショックの影響で木材の価格が高騰しているので、ちょっと高かったなという印象です。

――こだわられたところは?

安全面には特に配慮しました。塗料は、森永乳業のミルク原料を使用した天然由来の商品を使い、強度も大人が座れる椅子の構造をもとにして、実際に座って強度確認をしました。使用する木材も1本1本丁寧にやすりをかけ、角はすべて落としています。

――冬でも使えるように床も工夫されたのですよね。

冬はホットカーペットなどを敷いてあげたいので、電源コードが通せるように床をスノコ状にしました。アルミマットも上から乗せているだけなので、冬になったら外して、ふわふわの温かいお布団を入れてあげられます。

――猫さんたちへの愛情をひしひしと感じます。反応はいかがですか?

早速入って昼寝をしたり、2匹で入ってみたり、蛇口にぶら下げたネズミで遊んでみたり…と、楽しそうにしてくれています。

――ツイートが大変な反響でした。「欲しい」という方もいらっしゃいましたね。

ほんの思い付きで作ったものですが、温かいコメントを多数いただけて嬉しくなりました。日頃は心無いコメントに傷つくこともあるのですが、「愛情を感じる」と言って下さる方も多くて…。猫への想いを理解してくださる方がたくさんいると知れたのがすごく嬉しかったです。あと、「商品化してほしい」などの声もいくつかいただいて、シンクが好きな猫ちゃんってやっぱり多いんだなと改めて感じました(笑)。

今後は、猫さんたちが自由にひなたぼっこができるように、ベランダをフェンスで囲ってお昼寝スペースを作ったり、思う存分遊べるような屋外用の超巨大ケージを作ってみたいと話してくれたかにさん。そこには「猫たちに伸び伸びと過ごしてほしい」という優しい想いが溢れています。かにさんのYouTubeチャンネル「ぽてこゆこめ/もふちゃんねる」には、そんな愛され猫のぽてちくん、こゆきちゃん、おこめちゃんの楽しそうな日常がずらり。今回のシンク型ベッドの動画もアップ予定だそうなので、興味のある方はぜひ覗かれてみては?

(まいどなニュース特約・鶴野 ひろみ)