調理器具「ベアクロウ(ミートクロウとも)」が大きな注目を集めている。

きっかけになったのは

「ずっと欲しかった調理器具がやっと届きました〜!!」

というゆきあかりさん(@loquat22)の投稿。

「ベアクロウ(BEAR CLAW)」とは直訳すれば「熊の爪」。その名の通り、両手に装着して金属製の鋭い爪で肉を引き裂くために使うものだ。

なんだか武器に見えなくもないインパクトあるビジュアルに、SNSユーザー達からは

「メリケンサックかと思った(脊椎反射)」

「凶悪な見た目ですね! これ、肉ほぐすやつだったりしますか? むかーし、海外のカリスマシェフ番組で見たような…」

「誰を料理するんだろう… ((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」

など数々のコメントが寄せられている。

ゆきあかりさんにお話をうかがってみた。

中将タカノリ(以下「中将」):この調理器具を購入されたきっかけをお聞かせください。

ゆきあかり:9月15日が上の娘の誕生日で、誕生日パーティーを12日の日曜日にすることにしていました。上の娘と一緒にネットで何を作ろうかと見ていて、娘が「これ食べたい!」と言ったのがプルドポークでした。

私はちょうどプルドポークをほぐしていたベアクロウに「何これ便利そう」と釘付けになってしまい、とりあえずAmazonで買うことにしたのがきっかけです。いかにもパーティーっぽくて、子供とわいわいするのも楽しそうだなと思いました。それからもともと塊肉を調理するときにトングやサーバーフォークとスプーンでは支えきれないので、何か便利なものは無いかと探していたということもありました。

中将:今回はよだれ鶏の調理に使われたということですが、使い心地はいかがでしょうか?扱っていて危ないことはありませんでしたか?

ゆきあかり:やはり刃物の一種ですから扱いには気を付けないといけないと思っています。ステンレス製で、重さは1個当たり128gありました。使っていてそこまで重いということはありませんし、頑丈で壊れにくそうで安心感があります。刃先は鋭利ではなく、やや丸みをおびています。先端を触るだけで怪我をするようなことはありませんでした。商品のパッケージの写真で握りしめて使用していましたが、細かい作業のときはツイートした画像のように持ったほうが扱いやすかったです。ツイートした写真は鶏ささみを使いましたが、鶏もも肉も一緒に蒸してほぐしてみました。ささみに比べれば、もも肉はやや弾力があるものの、肉の部分は問題なく分解できました。ただ皮は避けたほうが無難だと思います。力加減次第ですが、肉の真ん中よりやや下、まな板につかない程度まで刃先を入れてほぐせば、まな板に傷がつくこともありませんでした。使用後は目の細かいブラシや泡タイプの洗浄剤を使うと良かったです。特に裏側のくぼんでいる部分はべたつきが残りやすいです。

中将:今後チャレンジされたいお料理はありますか?

ゆきあかり:購入のきっかけになったプルドポークはそのうち作ってみようと思っています。それからリプでいただいたハワイ料理のカルアピッグも作りたいです。自家製のコーンビーフも出来そうです。引き裂いてほぐす以外にも、クリスマスのローストチキンなど大きな塊肉を持ち上げたり、移動したり、切ったりするときの支えなどなど使い勝手が良さそうで期待してます。定番になりそうなのは鶏料理ですね。熱々のうちに大量にできるのでとても良かったです。手では多少冷めるまで待たないといけませんから。我が家では夫が武道、娘たちもスポーツのクラブで頑張っているので、ヘルシーで良質なたんぱく質がとれる料理を作って応援してあげたいと思っています。

中将:ご投稿に対しさまざまなコメントが寄せられています。これまでのSNSの反響へのご感想をお聞かせください。

ゆきあかり:皆さん、ウォーズマンやウルヴァリンが本当に大好きなんですね。私は去年の8月くらいから「小説家になろう」というサイトで小説を書いているのですが、いつまでもいろんな人から愛されるキャラクターや物語はとても素敵ですね。自分もいつか書けたらいいな、頑張って書きたいなぁと思っています。

このベアクロウを私が最初に見たのが、プルドポークをほぐしている画像だったので、もう調理器具にしか見えなかったんです。「なんて便利そう!しかもお手頃価格だしこれは買うしかない!」と思っていました。届くのを今か今かと楽しみに待っていたんですが、なかなか来なくて(笑)。8月24日に注文したのですが、残念ながら誕生日パーティ―には間に合わず、15日に到着しました。「やっときた〜!」という嬉しさで玄関入ってすぐの縁側で開けてツイートしました。

すぐに相互フォローさんからのリプでナックル(武器)っぽいと言われ、何でもないように「ですよね(笑)」って返したんですが、内心は「あれ?」と驚きました。武器とは無縁の平和な田舎暮らしですし、やっと届いた調理器具でこどもとほのぼの誕生日パーティーをするための道具ですから。 リプや引用で、メリケンサックとかナックルとか暗器とか武器とか護身用と次々と書かれていくので、確かによく考えれば調理器具というよりは武器とか凶器にしか見えないのかなあと納得しました。普段料理されない方も欲しいとおっしゃる方がいたり、実際に使われている、持っている方がいたり、いろんな方がリプしてくれて、とても嬉しかったです。

◇ ◇

「全員への返信は難しいですが、コメントをいただいた方たちには感謝しています」と何度も感謝の言葉を繰り返していたゆきあかりさん。普段は山間の古民家でスローライフを送る彼女とベアクロウのイメージの乖離が今回のバズの大きな要因になった気もする。

インタビュー中でも触れたが、ゆきあかりさんは現在、自身が手がけた数々の小説を小説投稿サイト「小説家になろう」で公開中。おそらくベアクロウは登場しないだろうが、ロマンチックな美しい作風で読みごたえがある作品ばかり。ご興味のある方はぜひチェックしていただきたい。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)