新幹線の駅から近い空港といえば福岡空港が知られています。地下鉄ですと福岡空港〜博多駅間は5分であり、福岡・博多の強みの一つになっています。それでは本州において新幹線の駅から近い空港はどこでしょうか。

新幹線駅〜空港間の距離が10キロ以下はどこか?

本州にも新幹線駅〜空港間の距離が短いところはいくつか存在します。新幹線駅〜空港間の距離(グーグルマップによる自動車ルート)が10キロ以下のところは以下の通りです。

新花巻駅(東北新幹線)〜花巻空港:約4キロ

新潟駅(上越新幹線)〜新潟空港:約7キロ

富山駅(北陸新幹線)〜富山空港:約7キロ

新神戸駅(山陽新幹線)〜神戸空港:約8キロ

意外と新幹線駅に近い空港が多い印象を受けます。また東日本・日本海側に多く、西日本は少ないということも興味深いです。この点に関しては平地面積が関係しているように思います。現に山地と海が密接している区間が多い東海道新幹線には存在しませんでした(もっとも静岡空港は東海道新幹線の真上にあるのですが……)。

このように見ていくと比較的小規模の空港が多く、政令指定都市にあるのは新潟空港と神戸空港しかありません。

今後も新幹線の延伸計画が存在することから、新幹線駅に近い空港が生まれるのではないでしょうか。

150万人都市・神戸の玄関口、神戸空港

先ほどリストアップした新幹線駅と空港の中で、最も人口の多い都市にあるのが新神戸駅・神戸空港です。新神戸駅、神戸空港ともに人口約150万人都市、神戸市の玄関口として機能しています。

新神戸駅は2面2線とそれほど規模は大きくありませんが、「のぞみ」や「みずほ」などすべての列車が停車します。神戸の中心地である三宮へは神戸市営地下鉄で2分ほどです。

神戸空港はポートアイランドにあり、2006(平成18)年に開港しました。実は神戸空港には日本航空は就航していません(共同運航便は除く)。その代わりスカイマークの拠点として機能し、全日空便を含めると神戸→羽田間は9便(2021年9月現在)就航しています。21時台にも神戸→羽田便があることから、多くのビジネスパーソンに重宝されています。

その他、札幌(新千歳)、青森、花巻、仙台、茨城、松本、高知、長崎、鹿児島、沖縄(那覇)、宮古(下地島)への便があり、関西から鉄道では行きにくいところに就航しています。

2018年に運営が関西エアポート神戸に完全移行。2019年には発着枠が1日60便から80便に増加しました。地元では国際便就航を期待する声が高まっています。

とても便利になった新神戸駅〜神戸空港間のアクセス

いくら新幹線駅と空港が近くても、両者を結ぶ公共交通機関がなければ元も子もありません。開業当初は新神戸駅〜神戸空港間の直通バスはなく、神戸空港から新神戸へは三宮駅で乗り換える必要がありました。

2018年頃から、新神戸〜神戸空港間のバス輸送に力を入れています。2021年9月現在、新神戸〜神戸空港間の日中時間帯の本数は1時間に1本程度。新神戸駅→神戸空港(平日朝ラッシュ時)と神戸空港→新神戸駅(平日夕方ラッシュ時)は1時間あたり3〜4本になります。空港の規模がそれほど大きくないため、すぐにバスに乗り継げるのも強みです。

実際に神戸空港から新神戸駅までバスに乗車しました。筆者が乗車したバスは新神戸駅経由徳島行きです。神姫バスが運行する新神戸行きとは乗り場が違うのでご注意ください。バス自体は高速バスタイプでとても快適。料金は340円でした。

15時55分に出発し、新神戸駅に着いたのは定刻よりも5分早い16時20分でした。新神戸駅バス停は1階にあり、2階にある駅改札へはエスカレーターで上がります。寂しいことに神戸空港〜新神戸駅間は筆者1人だけでした。

神戸空港をはじめとする新幹線駅と近い空港の存在。頭の片隅に置いておくと、出張や旅行に役立つかもしれませんよ。

(まいどなニュース特約・新田 浩之)