今年4月から行われている「ICOCAでジサポ」をご存知ですか。JR西日本が行っている「時差通勤をすればポイントがもらえる」サービス」です。ラッシュ時の密回避を促す目的もありますが、ぜひ知っておきたいお得なサービスです。9月からは時差出勤の対象となる時間帯が15分拡大されるなど、内容が一部変更されました。

対象となる到着駅は現在33駅 エリアが限られているので注意

「ICOCAでジサポ」は、平日朝に通勤用ICOCA定期券で入場し、9:00〜10:30に対象着駅を出場すると1回の利用ごとにICOCAポイントが30ポイント獲得できるサービスです。毎月の付与ポイント数の上限は450ポイントです。実施期間は2022年3月31日までです。

9月から対象時間が15分拡大され、9時開始になりました。利用1回ごとに貯まるICOCAポイントは20ポイントから30ポイントになる一方、毎月10回・15回利用のボーナスポイントは廃止されました。

サービスを利用するには「ICOCA定期券」もしくは「SMART ICOCA定期券」が必要です。通常の「ICOCAカード」や「こどもICOCA」は利用できません。また、対象着駅のエリアが限られていることから注意が必要です。

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▽「ICOCAでジサポ」の対象着駅のエリア
JR神戸線・京都線:尼崎〜新大阪の各駅
JR東西線の各駅
JR大阪環状線の各駅
JRゆめ咲線の各駅
JR難波駅
〜計33駅〜

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なお新大阪駅では乗換改札口から新幹線に乗り換える場合、新幹線から在来線に乗り換えしない場合はポイントは付与されません。

現在のところ対象駅は33駅に限られますが、本格的にサービスが展開されると対象着駅も増えるのではないでしょうか。

ところで貯まったICOCAポイントはどのような場面で使えるのでしょうか。利用月の翌月6日から自動改札機・のりこし精算機・入金機・クイックチャージ機でポイントチャージをします。ICOCAポイントは1ポイント=1円となり、列車やショッピングで使えます。要は各種機械でポイントチャージをしてはじめて、ICOCAポイントが使えます。

「ICOCA定期券」の所持だけでは「ICOCAでジサポ」は利用できない

「ICOCA定期券」を単に持っていても、「ICOCAでジサポ」は利用できません。利用にはICOCAポイントサービスへの利用登録が必要です。利用登録はWEBもしくは自動券売機(紺色・ピンク色)で行い、登録料は無料です。

ただしJ-WESTネット会員以外の方はWEB申し込みの場合、利用登録完了まで最大10日を要するので注意が必要です。なおICOCAポイントサービスへの登録は「ICOCAカード」や「こどもICOCA」でも可能です。

他社で「時差通勤」割引サービスはやっているのか?

関西においてJR西日本以外に時差通勤に関するサービスを実施しているのは大阪メトロです。実施期間は2021年12月31日まで「OSAKA PiTaPa」もしくは「OSAKA PiTaPa LiTE」会員、「Osaka Point」会員、「Osaka Point」会員サイトからキャンペーンにエントリーする、以上の3点をクリアした方が「Try!御堂筋線 時差通勤 応援キャンペーン」を利用できる仕組みです。

期間中、平日9:30〜10:30の間に御堂筋線各駅の改札機を出場すると、1カ月ごとの対象の支払額に対し10%相当のOsaka Pointが付与されます。

2021年9月現在、関西大手私鉄では時差通勤に関連した割引サービスは行っていません。ただし南海電気鉄道が「南海デジタルチケット」実証実験の一環として5月〜7月まで1カ月毎有効の「時差通勤応援きっぷ」を販売しました。

こちらは切符がスマホ等に表示されるQRコードになり、1カ月有効の片道6回券・10回券・18回券を販売しました。

条件は乗車駅を9時以降に入場すること。ポイント制ではなく割引制となり、通常運賃額と比較して最大約3割引になりました。

有効区間は難波・新今宮・天下茶屋〜「Visaのタッチ決済」実証実験実施駅(難波駅、新今宮駅、天下茶屋駅を除く)の区間です。なお「Visaのタッチ決済」実証実験対象駅は計16駅です。

このように今年に入り、単に時差通勤を呼びかけるだけでなく、割引やポイントといったサービスが開始されています。またキャッシュレスに対応しているのも特筆すべき点だと思います。まだ期限を区切るなど手探りの段階ですが、来年には完成された時差通勤に関する新サービスがスタートするのではないでしょうか。

(まいどなニュース特約・新田 浩之)