「お風呂場と知らなかったすずくん」とつぶやき、1枚の写真をツイッターに投稿した、かぎしっぽすずさん(@kagisuzu0531)。

そこに写っていたのは、水滴で床が濡れたお風呂場で、「解せぬ」と言わんばかりの表情で座っているイカ耳の猫ちゃん!

「イカ耳」とは、警戒中や不安な時、猫の耳がイカのヒレのような状態になること。投稿された写真のように、イカ耳のまま瞳孔が開いているのは、周囲の状況を把握しようと必死で集中している状態なのだとか。

そんな猫さんの必死のイカ耳姿に、「イカ耳でしょげ顔なの、たまらなく可愛い」と、同情のリプライが殺到しました。

「ボクとしたことが…」
「なんていう絶望顔」
「必殺技出る1歩手前のような顔」
「馬鹿な…。こんなはずでは…」
「やっべぇって声が聞こえそう(笑)」

「なんでこんなことに!?」という声が聞こえてきそうな絶望顔をしていたのは、茶トラ猫のすずくん。「水で濡れるのが大嫌い」だという、5歳になる保護猫の男の子です。

「いや自分で入りましたよね」というハッシュタグがつけられていたように、すずくんはこの時、大嫌いなはずのお風呂場に自ら入って行ったそうです。

いったいなぜ、すずくんは大嫌いなお風呂に自ら入り、イカ耳の絶望顔になっていたのか? そして、すずくんはこのまま洗われてしまったのか? 気になる顛末について、飼い主さんにお話を伺いました。

ーー水嫌いなすずくん。なぜ自らお風呂場に?

「この時、妻と2人の子どもがお風呂に入っていたんです。いつもは脱衣所の近くにいるのですが、その時はなぜか、お風呂場の扉を開けると、自らお風呂場に入って行きました。そのまま浴室をひと回りした後、扉の近くにいた私を見て、睨みつけるように写真の状態になりました。これは相当怒ってるなと思いつつ、こんなに睨みつけるすずくんを久しぶりに見たということもあり、思わず写真を撮りました」

ーーお風呂場と気づかずに入ってしまった、と…?

「実はすずくんはいつも、妻の実家のお風呂場でシャンプーしているんです。家ではすずくんをお風呂に入れないので、床が濡れていたことから、ようやくここがお風呂場だと気づいたのだと思います」

ーーそういうことでしたか!

「ちょうどこの時、いつもお水を飲んでいるお皿にお水がほとんど入っていなかったため、家族みんながいるところに来たついでに、お水がありそうな場所(お風呂場)に入って来たのだと思います。すずくんが生まれた家には、常に新鮮なお水が流れている場所があったので、水音がする場所=たくさんお水が飲めるところ、と勘違いしたのかもしれません」

ーー水音は好きだけど、お風呂は嫌なんですね(笑)。

「シャンプーの時はこの世の終わりかのように暴れ回ります。おかげで、妻の実家のお風呂場に抱っこして連れて行くと、叫び声をあげて嫌がるようになってしまいました…。お風呂から上がった後はひたすら毛繕いをしています。妻の実家の先住猫が舐めるのを手伝ってくれるので、その様子を見るのは可愛いのですが、お風呂場ではずっとイカ耳状態です」

ーーそんなすずくんは保護猫さんなのだとか。

「知り合いの家の敷地内で生まれた数匹のうちの1匹でした。当初、妻は別の子猫を気に入っていたのですが、茶トラの元気な子がいいという私の意見を妻が優先してくれて、すずくんを迎えることになりました。妻がメス猫をずっと探していたので、メス猫を引き取ったはずなのですが、みるみる睾丸が発達してきたのを見た時は2人で笑ってしまいました。その頃にはすずくんにメロメロでしたので、もうどっちでも良かったです」

ーーなんと(笑)。普段のすずくんはどんな猫ちゃんですか?

「活動的というよりも、日向や机の下でよく寝ているぐーたら猫ちゃんです。喜怒哀楽を連想させる表情をたくさん見せてくれるので、見ていて面白いです!身体は大きいのですが、猫じゃらしで遊ぶときの反応が意外と素早いというギャップも面白いですね。ずっとなでていたくなるマシュマロボディや、くりくりの目も可愛いです!」

ーーご家族にとってすずくんはどんな存在?

「なくてはならない存在です。近くにいるだけで場が和みますし、子どもたちも猫と触れ合うのが大好きです。すずくんがいるから、大きな喧嘩をしても、子供たちが泣いたり怒ったりしても、擦り寄って来てくれると不思議と落ち着きます。ある意味、我が家のカウンセラーのような存在かもしれません」

ーーちなみに撮影後、やはりすずくんはシャンプーされることに?

「いえ、シャンプーはしませんでした。普段からブラッシングも結構してますし、完全室内飼いなので、シャンプーは春先と夏終わりの年2回だけです。ただ田舎なので、ノミがついてしまった時にはシャンプーをしますが、叫び声のような声をあげるため、正直かわいそうで、お風呂にはなるべく入れたくないですね…」

   ◇   ◇

水音と楽しそうな家族の声に誘われ、うっかりお風呂場に入ってしまい、見事なイカ耳絶望顔になってしまったすずくん。大嫌いなお風呂場を出た途端、「ご機嫌はすぐに戻りました」とのことです。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ かな)