縁あって預かった子猫

子猫のぽてとくんは山口県のとある会社の敷地にいたところ、従業員に保護された。まだ生後1ヶ月くらいだった。その従業員はペット不可のアパート暮らしだったので、飼うことはできず。保護活動をしている女性ボランティアに相談した結果、Aさんに「引き取ってくれないか」とお願いした。間に入ったボランティアは夫に内緒で保護活動をしていたので、子猫を預かれなかったという。

Aさんはすでに2匹の犬の他、ホームズくんと向日葵くんという猫を保護して飼っていた。隣の実家の敷地内にプレハブ小屋を建て、そこで里親を探している猫たちの世話もしている。夫は猫が嫌いだが、「子供たちが手を離れたので、私も好きなことをしたい」と話し合い、渋々ではあるが理解を得た。ただ、夫とは猫の話はしない。ホームズくんや向日葵くんを保護した時は夫に気を遣ったが、ぽてとくんはためらうことなく引き取った。今年の8月29日のことだった。

まだ離乳前だった

生後2ヶ月くらいの子猫だと聞いていたが、いざ預かってみたら生後1ヶ月くらいで、離乳前だった。「ミルクの子は育てたことがなかったのですが、最初はなかなかミルクをうまく飲んでくれなくて、youtubeで哺乳瓶の角度やミルクの濃さや温度を勉強しました。母猫の乳首と哺乳瓶は違うということもあったと思います。近所の保護団体の代表にも教えてもらって、数日経つと、ごくごく飲んでくれるようになりました」。授乳の間だけ家の2階で飼うことにしたので、ぽてとくんはAさんのペットである犬や猫たちと暮らすことになった。みんなと一緒にする時、3日間はキャリーの中で過ごさせた。先住の犬たちも猫たちもぽてとくんに興味津々。ぽてとくんは一度だけシャーと言ったが、すぐに遊び出したという。

甘えん坊のやんちゃ坊主

保護当時、ぽてとくんはたった1匹でいた。「すぐに保護しなければ母猫が現れたかもしれません。ぽてとは母猫を探して鳴いたり、歩き回ったりすることがあります。その姿を見ると辛くて…」。そんなぽてとくんは他の猫や犬に甘えながら育っている。ホームズくんは「遊んで、遊んで」と近づくぽてとくんから逃げ回り、向日葵くんは気が向いた時だけ遊んであげている。ポメラニアンの城太郎くんはポテトくんのことを可愛がり、母猫のように舐め回しているという。

日中はAさんの後をついて回り、夜は高齢犬の琥珀ちゃんの上で寝るか、Aさんのお腹の上で寝る。チラシを作って里親を募集したところ、トライアル希望者が現れた。ミルクを卒業してからトライアルを開始するつもりで、トライアルがうまくいかなければ、譲渡会で“里親”を募集するという。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)