背筋ピーン、両手を上げて「ガオ〜!」。動物園のハロウィーンでプレゼントされた巨大カボチャ相手に闘うレッサーパンダ女子の動画ツイートに、「どしたの…」「威嚇してる?」「強そうだけど結局カワイイ」と、9万に迫る「いいね!」(11月10日現在)を集める大反響です。表面によっぽど怖い顔でも彫られているのかと思いきや、かなりマイルドな「似顔絵」。なのに、何度も振りかぶってからの強烈パンチを食らわす激しさと懸命さに「元気もらえた」との声も。衝撃の瞬間を目撃した「かぴよんさん」(@capylife)に話を聞きました。

ところは、神戸市立王子動物園。毎年ハロウィーンイベントを開催しており、今年もコロナ禍で事前告知などは控えたものの、飼育担当者がカボチャを動物の顔に似せて彫ったり、中におやつを隠したりして、多くの動物が楽しみました。動画でカボチャをボコボコにしたレッサーパンダは「野花」(ノハナ、4歳メス)。福岡県にある動物園「到津(いとうづ)の森公園」で生まれ、王子動物園へお嫁入り。現在はオスの「ガイア」(17歳)と暮らしています。

−すごい場面です!何してるの?なんで??と。

「急にカボチャと格闘し始めたのでびっくりしました!置いてあったカボチャに野花ちゃんは時々触りに行っていましたが、あまり気にしていないような素振りだったのに、しばらく見ていたら突然あんなことに。ちょうど良い角度で見ていたので大慌てで動画を撮りました!」

−豹変したわけですね! 

「ホントに不思議です。なぜ急にスイッチが入ったのか、全く分かりません(笑)。もらってしばらくたっていたので、『怖い』とか『嫌だ』とかいうわけではないと思うんです」

−2度目の攻撃もあったと。

「一度離れて、また行ってみました。しばらく見ていると2度目の攻撃が!最初の大暴れから1時間半くらい後かと。この時も、ずっとカボチャの近くを通ってウロウロしていたのに、急に『エイッ』とトドメを刺しにかかって…ナゾです。ナゾすぎます(笑)」

−最後はかじってましたね。気にしないフリして実は作戦を練っていたとか?一緒にいたガイアは冷静だったようで。

「ガイアさんは、最初の時は離れた場所で毛づくろいしていて、野花ちゃんが暴れ出すと近づいて、まるで止めに来たように見えました。再攻撃の時は近くでジーッと見た後、そのまま通り過ぎただけでした…」

レッサーパンダは、木登りは得意でバランス感覚は抜群。同園では健康管理のため普段からトレーニングを行い、木枠を使って立ち姿勢を保たせながら体のチェックなどをしています。その成果もこのカボチャとの闘いに生かされたのかも?「野花ちゃんは、身体能力が高いお転婆な女の子というイメージです」と、かぴよんさん。確かに、壁をするりとよじ登ってみたり、「忍者ムスメ」と呼ばれることも。同園の広報担当者も、「すごいですねえ。人気者ですね。楽しそうです。お客さまにも喜んでいただけてうれしく思います」。

「野花ちゃんには生まれ故郷の到津でも会ったことがあります」と言うかぴよんさんは、関西在住。「飼育員さんやファンの方からとても愛されていて、神戸にお嫁に行くと決まると、『よろしくね』という感じで。今後も見守っていきたいです!」と話してくれました。

(まいどなニュース特約・茶良野 くま子)