「とんでもない流星が撮れたので見てほしい」

Twitterに投稿された夜空を切り裂くように光り輝く流星の写真が、17万を超えるいいねが付くなど大きな話題になっています。

写真を公開されたHiroaki Sekioka | 関岡 大晃さん (@hirography_321) は、星空を中心とした写真を多く撮影され、Twitter、Instagramともに1万人以上のフォロワーを抱える人気のカメラマンです。

しかし、今回の写真は、そんな関岡さんでさえも「渾身の作」だといいます。

冬の天の川に光り輝く火球

写真の撮影場所は、星空スポットとして全国的にも有名な奈良県にある大台ケ原の正木峠。

撮影日は、2020年10月24日。関岡さんによると、撮影した当時はTwitterをやっていなかったため、1年越しのツイートでの公開となったとか。

オリオン座を含む冬の天の川に、ひときわ光り輝く火球(明るく輝く流星のこと)が存在感を放っています。

「オリオン座流星群のタイミングだったので流星が撮れる確率が高い日でした」(関岡さん)

とはいえ、撮影は一筋縄ではいかなかったようです。関岡さんによると、冬の天の川の観測期間は大体9月から3月ごろまで。一方で、大台ケ原は毎年11月下旬から4月下旬ごろまで冬季閉鎖期間に入ってしまいます。撮影できる期間が限られているうえに、大台ケ原は全国的にみても非常に降水量が多い地域であるという難点も。関岡さんは毎日天気予報とにらめっこし、天気が良ければ仕事がある日でも通いつめたそうです。

「そんななかで夜空を眺めていると一筋の大きな光が…。とても感動的な瞬間でした。5〜10秒ほど流れる大きな流星でしたが、あまりの美しさに呆気に取られ願い事をする余裕はありませんでした(笑)」(関岡さん)

苦労を重ねた結果巡り合えた流星。関岡さん自身もとても感動されたでしょうが、その感動はTwitterを通じて多くの人々にも伝わっています。

「夜空切り裂いて朝がきそう!」
「おぉとしか言えない」
「星の誕生かと思うような光ですね!」
「オリオンまで、、、出来過ぎじゃないですか!」
「日々の情熱の成せる技ですね!」

リプ欄には称賛の声が相次ぎました。ほかにも「なんか技が出そう」「ゲート、どこに繋がるのかなぁ〜」といった、漫画やファンタジーの世界に見立てたコメントや、「この写真をスマホの壁紙に使わせてもらってもいいですか?」とお願いする声もありました。

1年で2つの傑作。相応に苦労も…

冬の天の川をベースに撮影された今回の写真。

しかし、関岡さんはなんと同年、もう1枚流星をカメラに収めることに成功しています。それは、夏の天の川の観測時期に撮れた1枚。

「ここの構図が大台ケ原のなかでも、いちばん好き」という関岡さん。夏の天の川・冬の天の川それぞれの星景を撮るべく、何度も訪れては合計で1万枚ほど写真を撮ってきたといいます。

しかも「暴風の中で撮影してカメラ倒して20万かかったり、撮影中寝てしまって気づいたら朝なんてことも」あったそう。それでもめげることなく、同じ構図で火球が撮れるまで何年でも挑戦する覚悟で取り組んできたそうです。

そんな努力の甲斐あって、1年以内に双方の火球の撮影に成功。公開された写真は、2つ合わせて30万以上のいいねが付く大反響となりました。

多くの苦労をしながらも、ついには大きな成果を得ることができた関岡さん。まさに、「努力は実を結ぶ」を体現したと言えるでしょう。

若手の星空カメラマンで一番に…

大きな困難をものともせず、素晴らしい星空の写真を撮られる関岡さんに、ご自身が思う写真の魅力や今後の目標についておうかがいしました。

――写真の魅力について。

関岡さん:2つあると思っています。ひとつはたくさんの楽しみ方ができることです。写真は現地に赴き撮影します。なので絶景を目で見る、撮影する、家に帰って現像処理するという楽しみがあります。僕はどれも好きですが、そのなかでも風景を見ることがいちばん好きです。絶景を目に焼き付け、心のアルバムにしまっています。もうひとつの魅力は、SNSや現地での出会いを通じて、国内外・老若男女問わずたくさんの仲間や知り合いができることです。僕の場合、最も離れてる場所でブラジル、最も年齢が離れてる友人で70代の人がいます。

――今後の目標について。

関岡さん:今後は日本各地の星景写真を撮っていきたいです。最終的には世界でいちばん星がきれいと言われているニュージーランドで、星景写真家として活動するのが夢です。若手の星空カメラマンで1番になりたいので、個展を開催したり、自分の写真集とかを販売できるようになるととても嬉しいですね。星がキッカケでハマったカメラなので、星空とは一生付き合っていきたいです。

  ◇  ◇

大きな夢を掲げながらも、星景写真に純粋な想いで向き合う関岡さん。

今後は日本を超えて活動したいと語る関岡さんですが、現在は大台ケ原・正木峠で納得の写真が撮れたので、新しい撮影スポットを探しているところだと言います。なかでも、和歌山の白崎海洋公園は場所が広く、構図がたくさんあって好きなためよく通っているそうです。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・竹中 友一(RinToris))