京都と大阪を結ぶ阪急京都線ですが、戦前は京阪電鉄系の会社によって運営されていました。どんな形式のどんな色の電車が走っていたのでしょう?阪急ではないということは、現在のようなマルーンカラーではない? そんな知られざる歴史を探る講演会が、5月8日午後1時半から京都市左京区の府立京都学・歴彩館で開かれます。

 講演会は「公文書から見つかった幻の車両図面〜新京阪鉄道P―2・P―3」で、戦前の鉄道について詳しい会社員林宏祐さん(31)=京都府大山崎町=が講師を務めます。

 林さんは府立京都学・歴彩館に眠る資料を基に京都の埋もれた鉄道史を調べる活動を行っています。

 阪急京都線の前身、新京阪鉄道ではさまざまな車両が走っていました。特にP―6電車は本格的な長距離高速鉄道用電車として有名です。講演のテーマの「P―2」や「P―3」という電車は新京阪鉄道が計画したものですが、詳細はよくわかっていません。

 林さんは京都学・歴彩館の「京都府庁文書」に残る図面を元に講演します。ではなぜ、幻となった車両の図面が京都府庁文書に残っているのでしょうか。戦前の鉄道会社は、都道府県を通じて鉄道省や内務省に路線に関するさまざまな申請を行っていました。車両に関しては本来、京都府を通す必要はなかったのですが、別の書類に車両の図面も添付されており、そのまま府庁に図面が残されました。

 当日は図面から読み取れるP−2、P−3電車の特徴や、当時関東で走っていた電車との類似性について話す予定です。林さんは「幻の車両の図面を紹介する珍しい企画です。ぜひ参加してほしい」と呼び掛けます。

 申し込みは府立京都学・歴彩館075(723)4831まで。「公文書から見つかった幻の車両図面〜新京阪鉄道P―2・P―3」の催し名と、参加代表者の氏名、電話番号、人数を伝えます。事前申し込みは500円、当日受け付けは600円です。

(まいどなニュース/京都新聞・浅井 佳穂)