飾らない街の日常をスマートフォンで撮影する京都橘大4年芦田聖太さん(21)の作品が、会員制交流サイト(SNS)で反響を呼んでいる。アニメのような世界観や、雪解け水に街並みが反射する情景が人気を集め、インスタグラムとツイッターのフォロワー数は計30万人を超えており、「身近にある何げない風景の良さを伝えたい」とほほえむ。

 兵庫県丹波市出身。中学生の頃、音楽プレーヤーの内蔵カメラで写真を撮り始めた。構図などはSNSや無料動画を通じて勉強し、写真はアプリで補正する。一眼レフも持っているが、撮影から投稿までを専らスマホでこなす。

 大学周辺や故郷の道端、川べりなどで日常の風景を撮る。映画「君の名は。」で知られる新海誠監督の作品をイメージした、アニメのような世界観が持ち味だ。水に反射した風景を撮ることを得意とし、水たまりの深さや光の入る角度にまでこだわる。

 1年生時はフォロワーが100人ほどだったというが、インスタグラムは24万人超、ツイッターも合わせると30万人以上になった。今年1月、福知山市内のスーパーの駐車場で雪解け水と青空を撮った写真は「ボリビアのウユニ塩湖のよう」とSNSやテレビでも話題になった。

 趣味の延長で思いがけない影響力を持つことになったが、「実感はない」という芦田さん。「数字が増えるよりも、コメントをもらえたり写真好きの人に喜んでもらえたりすることがうれしい」と笑顔を見せた。

 京都市山科区椥辻の京都銀行山科中央支店で写真展「やましな日和〜私たちが伝えたい日常〜」(同店と同大主催)を開催中。大学付近の住宅地などを撮影した8作品で、2カ月に1回ほど入れ替え、約1年間展示予定。無料。

(まいどなニュース/京都新聞)