鉄道愛好者で構成する鉄道友の会は「2022年ローレル賞」を選定しました。栄えあるローレル賞に選ばれたのは京阪電気鉄道3000系プレミアムカーです。どのような点が評価され、選出されたのでしょうか。

そもそもローレル賞とは

ローレル賞とは鉄道友の会が前年に営業運転を開始した新造車および改造車両から選定している賞です。受賞は毎年1回行われ、鉄道ファンが大いに注目するビッグイベントです。

ローレル賞と類似したものでブルーリボン賞もあります。ブルーリボン賞は選考委員会が「最優秀」と認めた車両に、ローレル賞は「優秀」と認めた車両に授与されます。

選定プロセスは最初にブルーリボン賞・ローレル賞選考委員会が候補車両を選びます。次に会員が候補車両に対して投票し、委員会は投票結果を参考にしながら審議を行い最終選定する流れです。

2022年ローレル賞は京阪3000系プレミアムカー(3850形)、東京メトロ有楽町線・副都心線新型車両17000系、半蔵門線新型車両18000系。ブルーリボン賞は京浜急行電鉄1000形1890番台でした。

京阪3000系ブレミアムカーのどこがすごいの?

3000系プレミアムカーは昨年1月にデビューした座席指定特別車両であり、3000系全編成の6号車に組み込んでいます。車内は3列(1列+2列)のリクライニングシートを基本とし、全シートにコンセントが設置されています。また大型荷物に対応するラゲッジスペースがあるのも特徴です。

3000系プレミアムカーは快速特急・特急・快速急行で乗車でき、普通運賃に加えプレミアムカー券が必要です。プレミアムカー券の料金は淀屋橋〜出町柳間は大人500円です(乗車区間によって400円・座席指定券のため、大人も小児も同額)。

参考までに東武鉄道東上線で運行するTJライナー座席指定料金は大人470円(池袋行き)です。TJライナーの使用車両はリクライニングしないクロスシート。京阪プレミアムカーはほぼ同じ金額でありながらリクライニングシートなので、かなりのオトク車両であることがわかります。

ところでプレミアムカーのサービス開始は2017年であり、3000系が初代プレミアムカーではありません。初代プレミアムカーは特急専用車両8000系です。

8000系プレミアムカーは特に受賞経験はありません。実は8000系プレミアムカーは8000系の改造車両なのに対し、3000系プレミアムカーは新造車両です。

そのため8000系をベースとしながらも座席配置と窓配置を最適化することにより、どの座席に座っても眺望が楽しめるように。また前後座席間隔の拡大や一部座席にヒーターを内蔵するなど、よりグレードアップしています。

鉄道友の会は「通勤・観光のあらゆるシーンにおいて瀟洒(しょうしゃ)で心地よい移動空間を楽しむことができます」と述べ、グレードアップした車内を高く評価しています。

ちなみに筆者は3000系プレミアムカーに関して、窓配置と座席配置が一致している点を高く評価しています。8000系プレミアムカーでは一部の座席が窓枠と合っていません。その点、先述したとおり3000系プレミアムカーではどの座席からも眺望が楽しめるので安心です。

3000系プレミアムカーの見つけ方

3000系プレミアムカー連結列車を見つけることは実に簡単です。京阪プレミアムカー公式サイトにある時刻表にご注目。青字が3000系が使われる列車、赤字が8000系が使われる列車となっています。

大阪〜京都間の移動ではぜひ京阪3000系プレミアムカーに乗車し、鉄道友の会が認めた快適性を体感してくださいね。

(まいどなニュース特約・新田 浩之)