真夏の炎天下、オートバイに乗って信号待ちするライダーの心の叫びを表した1枚の画像がTwitter上で注目を集めています。

 ライダーといえば、風を切って颯爽と走る姿を思い浮かべます。しかし真夏の走行では信号待ちで停車した途端、路面の反射熱やエンジンの熱気などさまざまな熱が襲ってくるというのです。バイクを運転したことがないユーザーからは「こんなに熱いとは」「大変なんですね」「応援します」など驚きの声が上がっています。投稿者さんに話を聞きました。

ライダースーツの中は「常に滝のような汗」

 投稿したのはバイク歴3年のTwitterユーザー「社畜の人」さん(@jyomeiman)。

 昨年の夏、信号待ちでのあまりの暑さに耐えかね「これを笑いに出来ないか」と画像の作成を思い立ちます。以前、試乗会で撮影した自身の写真をもとに、真夏のツーリングで感じていた心の内を全て書き込みました。「エンジンの熱気ヤバいあつい」「金属部全部くそあつい」「下半身めっちゃ蒸れる」などなど。昨年に引き続き、今年もTwitterに投稿したところ、ライダーたちの間では「分かります」「信号待ちは地獄です」「信号待ちで日陰に入れたらうれしい」「信号と渋滞は死ぬ」「バイクあるあるですね」「暑いけど乗ってしまう」など共感の声が広がりました。

 社畜の人さんに走行中のライダースーツの中の様子を尋ねると「炎天下では常に滝のような汗です。走行中でも熱風に襲われ『何でこんな乗り物乗ってんだろう』って自問したくなります」。そこまでして真夏に乗る理由は、仕事が忙しくなり乗る時間がなかなか選べなくなったことと、冬は雪が降ると乗れなくなるから。「加えてオートバイが本当に好きだからでしょうか」。熱中症対策は万全なようで「常にスポーツドリンクを携帯してます。あまりにも暑い場合は乗るにしても行動範囲を狭めます」。

バイク走行中、実際は何度に?

 では、真夏のバイク周辺の温度は何度になるのでしょうか。

 あるメーカーに尋ねたところ、メーカーや車種、走行時の天候などによってかなりばらつきが出るため、一概には数字が出せないとのことでした。

 そこであくまでも参考までに、バイク歴24年の男性会社員=神戸市在住=に1100ccバイクのメーター近くに簡易温度計を付け、神戸の市街地を約30分間走行してもらいました。

 実験したのは8月4日の昼12時半ごろ。当日の神戸市内の気温は34.2度。測定の結果、走行中は45度前後。スタートから約15分後の信号待ちでは、温度計の針は上限55度を振り切ってしまいました。

 男性は真夏の昼間は極力走らないそうで、「早朝や夜間に走ったり、涼しい山の上の方を走ったりします。それでもエンジンまわりはヒーターを抱えてるのかと思うぐらいの熱さですが」と話しました。

日本二輪車普及安全協会「休憩と水分補給はいつも以上に」

 一般社団法人日本二輪車普及安全協会(東京都豊島区)は、真夏のツーリングを楽しむための4つの注意点を呼びかけています。

【夏のおでかけチェックポイント】
(1)お出かけ前の愛車点検→点検項目は、ブレーキ、タイヤ、灯火類、燃料。頭の文字をつなげて『ブタと燃料』と覚える。
(2)暑くても装備はしっかりと→万が一のときに身を守るため、ライディングウェアをしっかり着用し、プロテクターを装備する。
(3)休憩と水分補給はいつも以上に→休憩はこまめにとり、脱水症状にならないように水分補給を。
(4)冷感グッズやストレッチでリフレッシュ→アイスリングや冷感タオルなど、暑さ対策グッズを上手に取り入れる。休憩時には手首や足首のストレッチも。

 詳細は、日本二輪車普及安全協会ホームページ内「安心・安全にバイクを楽しもう!夏のおでかけチェックポイント!!」で。

(まいどなニュース・金井 かおる)