「前に仕事前にコッコを助手席に乗せてマックのドライブスルーに寄ったら店員さんがコッコ見て混乱してて面白かった」とつぶやき、「まって朝から笑うwww 幻じゃないよ〜〜〜wwww」とTwitter民を笑わせていた投稿が話題になりました。

ツイートしたのは、雑誌や書籍などで活躍している、フリーのイラストレーターの板倉アユミさん。(@itakkku)。当時の状況を聞きました。

ツイートとともに紹介された板倉さんのイラストには、「私、働きすぎで夢見ているのかしら…鶏が見える」と困惑する店員さんの姿が描かれていました。ちなみに、コッコとは、板倉さんが育てている名古屋コーチンの雄鶏「コッコちゃん」のことです。

リプライでは「幻じゃないよ〜〜〜wwww」「店員さん本当に余程疲れてたんでしょうね」「私だったら凝視してしまいそうです。クッションにすっぽりとはまっていて可愛いですね」「働き過ぎの自覚があるのか…な…お疲れ様です…」などと、店員さんのリアクションに反応する声のほか、「私もマックのドライブスルーで同じ経験あります。ウチはケージでしたが、クッションのコッコちゃんは3度見しますね(笑)」といった、板倉さん同様の鳥飼いさんからも共感の声があがっていました。

板倉さんにそのときの様子や、ニワトリを飼育されている理由、コッコちゃんの魅力などについて聞きました。

「とても紳士的な雄鶏です」

――当時の状況を詳しく教えてください

「時々仕事前に寄るのですが、大抵びっくりされます。この店員さんも驚いていて、商品を渡すのも忘れてました(笑)。冷静になった後は、笑いながらコッコについて質問してきてくれました。

病院に連れて行く時も、他の患者さんや病院の先生にとにかく驚かれます。中型犬ほどの大きさのニワトリなので“でかっ!!!”と笑われることが多くて。 その反応が毎回面白いなぁと思います。私は見慣れてしまっているので(笑)」

――コッコちゃんの性格を教えてください

「猫やトイプードルよりは全然大きいくらいです。性格は懐いてる人にはとにかく甘えっ子ですが、知らない人や嫌いな人にはとにかく攻撃的で飛び蹴り噛みつき…服を破かれてしまった人もいるくらいです。

堂々としていて立派で、雄鶏として見回りをしたり、美味しいものを見つけると私にくれたりします。雄鶏さんはとても紳士的です」

――コッコちゃんのどんなところに魅力を感じますか

「鳥好きにはたまらない、大きな体のふわふわむちむち感、お日様のような鳥独特の香り。怖い見た目とは裏腹に甘えっ子なところが可愛いです」

「鶏は高い記憶力をもっていて賢いです」

――コッコちゃんを飼うことになったきっかけは?

「元々ほかの飼い主さんがゴルフの景品として雛をもらい育てたものの大きくなりすぎて、生後半年の時飼いきれなくなってうちにきました。とても可愛がられていたみたいで毛並みの綺麗な子で、とにかく大きくて驚きでした。

コッコを引き取るまでは犬やインコ、ハムスターなどの飼育経験はあったのですが、ニワトリは初めてでした。実際に育てていると見てくれる病院が少ないことや、ペットとしてのニワトリの情報が少ないこと、ネットで病気や飼育のことなどを調べようとしても鶏肉の情報ばかりでてきてしまうのがすごく悩みです。 ただ、Twitterではペットとして飼育している方が多くいてその方達にいろいろ教えてもらっています」

――実際に飼うことになって気づいたことや発見は?

「ニワトリは3歩あるいたら忘れると言われたりしますがそんなことはなく、高い記憶力をもっていて賢いですね。人の顔はもちろん、物の場所をちゃんと記憶しますし、鏡を見ながら自分を毛繕いしていることも。一説にはコミュニケーション能力は霊長類に匹敵するとも言われているそうです」

――コッコちゃんの飼育環境について教えてください。

「元々外の小屋で飼育していましたが最近は自宅で寝泊まりしています。日中は私の事務所へ連れて行くと、内や外で遊んでいます。家族は最初“外で飼うなら”という感じでしたが、コッコの可愛さを知るうちに室内もOKになりました。

コッコはトリトレットさんという鶏用オムツを作っている会社のオムツを使っています。一緒に寝る時もオムツをつけているので布団は汚れません」

――コッコちゃんを育てるようになってから変わったことは?

「飼い始めて知ったコッコの可愛さや、コッコのアカウントを作ってから養鶏の現実やニワトリがどう扱われているかを知り、鶏肉が全く食べられなくなってしまいました。以前の大好物はチキン南蛮でしたが。

冗談で“食べてやる”と言われることはあります。とても悲しい気持ちになりますが実際に盗まれそうになったことはありません。でも他のニワトリ飼いさんで実際盗まれた事例もありますので外の小屋には人が近づくとスマホにすぐ通知がくる防犯カメラを設置しています」

◇ ◇

「ニワトリやネコの絵はとても得意」と話す板倉さんのツイートは、かわいらしいイラストやコッコちゃんの画像であふれています。コッコちゃんの飼育を通じて違法賭博の闘鶏(とうけい)の存在を知り、虐待されている軍鶏(シャモ)に心を痛めている板倉さん。アカウントでは、現状の状況を知ってほしいと傷ついた軍鶏を保護するクラウドファンディングの告知も行っています。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・中河 桃子)