ビニール袋に入れて捨てられていた子猫たち

あんこちゃんときなこちゃん(共に生後5カ月・女の子)は、兄弟と一緒にビニル袋に入れて捨てられていた。子猫は全部で5匹入っていたという。

2022年4月24日、新潟県に住む小黒さんは、農園でパートをしている友人から、早朝あんこちゃんたちを保護したと聞いた。子猫たちを入れたビニル袋は、ビニルハウスとハウスの間の土の上にあったそうだ。

小黒さんは、2021年7月16日、愛猫のみーたん(享年22歳)を老衰で亡くした。

「かわいそうで、もう猫は飼わないと思っていたのですが、3人の子供が猫を飼いたい、飼いたいと何度も言うので、私もやはり猫と暮らしたいと思うようになりました。そんな時にあんこたちのことを聞いたのです」

2匹を引き離せない

友人から電話をもらった小黒さんは、最初から引き取るつもりで友人宅に駆けつけた。すると、亡くなったみーたんと同じ三毛猫だったことが分かった。すごい縁を感じ、そのまま引き取ることにした。当初、あんこちゃんだけ引き取るつもりで、きなこちゃんは友人が世話するのが大変だと思い一時的に預かった。

「でも、一緒に暮らしてみたら寄り添う2匹が可愛くて、2匹を離すことができなくなり、家族全員一致で2匹とも迎え入れることにしました」

袋の中にいた残る3匹も、それぞれ里親が見つかったという。

まるで双子の赤ちゃんが生まれたよう

あんこちゃんときなこちゃんは、推定生後2週間。まだ250gの、掌にすっぽり収まる子猫。猫を飼っていたといっても、小黒さんはそんな小さな猫を育てるのは初めてだった。

「まだ自力で排泄ができず、優しくお尻を刺激して排尿、排便を促したのですが、大変でした。ミルクの時間も2匹同時なので、家族と協力してがんばりました。双子の赤ちゃんが急に生まれたようで、忙しくて寝不足にもなりましたが、それ以上に大切な家族。私にとっても家族にとっても楽しくて幸せな時間でした」

4月とはいえまだ肌寒く、温度調整にも気を配ったという。小さすぎて狭い隙間に入ってしまい、家の中で行方不明になることも。隙間対策に始まり、家はどんどん猫仕様になっていきました。

みーたんが連れてきたのかもしれない

小黒さんには息子2人と娘が1人いる。子猫たちもとても可愛い我が子で、子供たちの妹のような存在だという。

「猫や動物には不思議なパワーがあると思っていて、一緒にいるととても幸せな気持ちなり、元気をもらえます。私もこの子達を幸せにしてあげたいです」

あんこちゃんはマイペースで、大きな目がチャームポイント。まん丸な体型だ。きなこちゃんは甘えん坊。クールな顔立ちで、すらっとしたスリム体型だ。2匹とも生後間もない頃から賑やかな小黒家で育ったせいか人懐っこい。

「ちょうど猫を探していた時に我が家を選んでやってきてくれた。みーたんが連れてきてくれたのかもしれません」

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)