うどん県こと香川(高松、小豆島)と神戸を結ぶジャンボフェリーの33年ぶりとなる新造船「あおい」が10月22日にデビューするのを前に、関係者もコシを抜かすほどの注目を集めている。それは、サイト内の客室紹介でいちいち念入りに「うどんの持込み」の禁止を呼び掛けていること。SNSでは「全席禁麺ですか…」「香川県民はデフォルトでうどんを携帯しているのか??」「県外のうどんの密輸は禁止ってこと……!?」と笑いと戸惑いが交錯する事態に。ジャンボフェリーさん、マジでどういうことなんですか?

「あおい」には大きく自由席エリア、プレミア席エリアがあり、サイトでは個室も含めて全ての客席紹介に「うどんの持込みやペットの持込みは、固くお断りいたします」という文言が記載されている。ただ1カ所、ペットと利用できる「ウィズペット個室」に関しては、「うどんの持込み」のみが禁じられている。

■担当者「ウケ狙いではない。至って真剣です」

Twitterなどでは「さすが、うどん県(笑)」「うどん禁止のアイコンがじわじわくる」などと大盛り上がりで、注目度も激増。目論見が当たったジャンボフェリー側もさぞや「してやったり」だろうと思いきや、取材に応じてくれた担当者は「ウケを狙っていただなんて、とんでもない! 私どもは至って真剣なので、こんな形で受け取らてしまったのは完全に想定外です」と、のっけから恐縮しきりなのだった。…ハハハ、ご冗談を。本当のところはどうなんですか?

「いえ、本当に本当なんです。ジャンボフェリーは新しい『あおい』に限らず、船内にうどんを販売するコーナーがあります。今回注目された『うどん持込みお断り』の注意喚起は、売店にはカウンター席を設けているので、うどんは客席まで持ち帰らずにそこで食べてくださいねという意味。熱々のうどんを持ちながらの移動は、こぼしたりすると危ないですから」

ガビーン、そうだったんですか! でもお風呂場はうどんの持込みを禁止していませんね。

「いや、普通に考えてお風呂までうどんは持って行かないでしょう」

確かに。では念のためですが、「うどん持込み禁止」は、船内でうどんを売っているから他店で購入したうどんを持ち込むなという意味でも、うどん県からの“密輸出”を防止する意図でもないわけですね。

「はい、その通りです。香川の皆さんを敵に回すつもりは毛頭なく、また、うどん好きのお客さまを冷遇するつもりも一切ありません。言葉足らずで誤った印象を与えてしまいましたが、お土産のうどんももちろん持込みOKですのでご安心ください」

■33年ぶりの新造船「あおい」ってどんな船?

「あおい」は小豆島目当てで増えている観光客向けに、客室の過ごしやすさを従来から格段にグレードアップ。ファミリーや女性向け、ロフトタイプ、ペットOKの個室などのほか、浴室、サイクルピットなども完備する。担当者は「必ずやご満足いただけると自信を持っております」と胸を張る。

10月22日就航。予約、問い合わせは公式サイトから。

(まいどなニュース・黒川 裕生)