岡山県出身の人気女性漫画家・松本ひで吉(きち)さんの作品世界を紹介した「松本ひで吉展」が、吉備川上ふれあい漫画美術館(高梁市川上町地頭)で開かれている。デビュー作から最新作までの原稿やネーム、表紙絵など約120点の貴重な資料が公開され、ファンの注目を集めている。

 松本さんは2008年、ホラーコメディー「ほんとにあった!霊媒先生」で連載デビュー。講談社漫画賞(児童部門)を受賞し、アニメ化もされた。実体験をベースにしたエッセーコミック「犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい」も話題を呼び、現在は動物の不思議な生態を面白おかしく描いた「いきものがたり」を青年誌に連載中。

 会場には手描き原稿や修正跡が残ったネームといった貴重な品が並び、一部には本人のコメントも。「ほんとに―」のカラー表紙絵に添えたコメントでは、「めちゃくちゃ忙しくて、カラーを描くスピードが尋常じゃないくらい早くなっていました」と当時の裏話を明かしている。

 「犬と猫―」のアニメの上映もある。

 松本さんは出身地を公にしていなかったが、ツイッターのつぶやきに岡山弁が混じることに気付いた同館職員が個展を打診し、実現した。県内での開催は初めてといい、渡辺浩美館長は「多くのファンがいる魅力的な漫画家。まだ読んだことのない人が作品を手に取るきっかけにもなれば」と話している。

 12月19日まで。金曜休館。来場者には記念グッズのプレゼントもある。入館料500円(高大生400円、小中生300円)。未就学児、65歳以上(市内在住)、障害者手帳のある人は無料。問い合わせは同館(0866ー48ー3664)。

(まいどなニュース/山陽新聞)