「ネコハラを体験できるコワーキングスペース、coworking space necoharaをオープンしました」こんな一文から始まる農業姉妹さん(@tfy0411)のツイートに、多くの反響が集まっています。

「なぜ猫カフェにしなかったかというと、猫カフェは人のための施設なんだけど、ネコハラは猫のための施設にしたかったから。ネコハラを受けたくて来店するなんて酔狂な人は、芯から猫好きに決まってますから」とツイートは続きます。

SNSなどで話題になっている「ネコハラ」とは「猫ハラスメント」の略で、飼い主が仕事や作業をしていることを絶好のチャンスとして、猫さんたちがさまざまな方法で邪魔をしてくることを言います。

このツイートに「集団ネコハラされたい!」「ネコハラじゃなくてネコパラだったのか…」「なんで今までなかったんだろう」と多くの声が寄せられ、6万5000件のいいねが付いています。投稿した、鹿児島県の指宿にてマンゴ農家を営む傍ら、保護猫活動を運営している農業姉妹さん(@tfy0411)さんにお話を聞きました。

ネコハラをしてくる猫さんたちは、譲渡先との出会いを待つ保護猫だった!

——保護猫活動を始められたキッカケは?

「もともと私は、完全な犬派だったんです(笑)。父が亡くなり農園を受け継いだ2018年頃、農園で1匹の迷い猫を保護して飼うことになりました。しかしその子を事故で亡くしてしまい、『この子にしてあげられなかったことを他の野良猫たちにしてあげたい』と思ったのが保護活動を始めたキッカケです。最初は手探りでしたが徐々にネットワークも広がり、今までで60匹ほどの猫が無事里親さんと出会えました。現在は20数匹が新しい家族に迎えてもらえる日を待っています」

——猫カフェでなく、コワーキングスペースを作った理由は?

「ベースにあるのは『人のための施設ではなく、猫のための施設』にしたいという考えです。necoharaにいる猫たちは、これから里親さんを探す子たちなので、人とのふれあいは必要、だけど人を嫌いになってしまうようなことだけは避けたいという思いがありまして…。『ネコハラ』を好む人たちは、基本的に『人は猫さまの下僕である!』くらい猫を尊重してくださる人ばかり。そんなお客さまならば、猫たちも怖がることなく人と触れ合うことができるんじゃないかと思って」

——どんなお客さまがご利用になりますか?実際のところ、仕事になるんでしょうか(笑)。

「猫が好きだけど自宅で飼えないという方はもちろん、飼っているお客さまの利用も多くて。毎晩寄ってくださる方もいて『なんで家に3匹もいるのに毎日行くの?』と奥さまに言われるそうです……ごもっとも(笑)。ワーキングスペースなのですが、仕事帰りに寄って癒やされて行くお客さまがほとんどで、仕事をされている姿はほとんど見ません。たまにパソコンや書類を持ち込まれても、猫に邪魔されて作業は全然進んでいないようですし」

——全国に支店を!と熱望される声もたくさんありますが、今後の展開は?

「実のところ指宿市は、野良猫がとても多いのに里親の受け皿が少なくて。譲渡が進みづらい、保護できる頭数も限られている、といった現状なんです。具体的なプランはまだありませんが、今後何かしらの形で人口の多い都市部と連携できる店舗や、同じようなワーキングスペースが展開していけたらいいなと思っています」

猫さんに優しく、猫好きに嬉しい「ネコハラ」を思う存分味わえるスペース「necohara」をキッカケに、このような取り組みが全国に広がることを熱望します! 利用料は1時間660円(ネコハラ付き)、猫が驚かないように人数を制限するため予約がおすすめ。フタの閉まる容器限定でドリンク持ち込み可。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・馬場 かやの)