飲食店で焼肉を焼いていたら、突然カセットこんろのガスボンベが爆発して女性客が死亡した−。いたましい事故が先日、兵庫県伊丹市で起きた。カセットこんろを巡る事故はあちこちで起きており、誤った使い方が事故の原因になることもある。自宅で使う場合、どのようなことに注意すればいいのだろうか。ガス機器などに詳しい「日本ガス石油機器工業会」に聞いた。

 ガスボンベは規定基準で作られており、一定の圧力に耐えるように設計されている。具体的には、中のガスが85〜90度に上昇することで変形、90〜95度で破裂するという。カセットこんろには内蔵安全装置として、一定の気圧になるとガスの供給を止める機能が付いているという。

こんろを覆う大きな鍋は使わないで

 鍋の季節が到来し、こんろを使う際に気を付けたいのが、大きな調理器具を使わないこと。こんろを覆うような大きさの鍋や鉄板を使うと、熱くなった鍋底や鉄板がガスボンベを加熱して爆発の可能性があるという。

 大きな1枚の鉄板乗せて、こんろを2台以上並べて使うのもNG! 焼肉や焼きそばを調理する時、便利で使いたくなるが、鉄板がガスボンベを加熱してしまうという。文化祭の模擬店でこのような調理をして爆発した事例があるという。

 IH調理機の上に保管しておくのも注意が必要だ。間違ってIH調理機の電源が入ってしまった場合、ボンベが過熱して爆発する恐れがあるという。セラミック付魚焼き器や焼き網、陶板プレートなどの蓄熱性のあるものも、ボンベを加熱させてしまうため使わない方がいいという。

 ガスボンベの寿命は7年で、40度以下の湿気のない場所への保管を推奨。シンクの下など湿気のある場所に置くとさびが発生し、ガスが漏れる可能性があるという。

日本ガス石油機器工業会ホームページに詳しく掲載している。

(まいどなニュース・山脇 未菜美)