インターネット上で取引される仮想通貨の代表格「ビットコイン」が8日、国内の主要取引所で1単位あたり200万円を突破した。週明け以降に米国市場でビットコインの先物取引が始まることから、機関投資家の資金が流入するとの思惑で買いが急速に膨らんでいる。先月26日の100万円突破から2週間足らずでの大台突破に、過熱感は高まっている。

 仮想通貨の国内大手取引所である「ビットフライヤー」では8日午前、1ビットコイン=220万円台を記録した。今年1月は同10万円程度だったが、1年間で価格は20倍になった。米情報サイト「コインデスク」によると、米国でも7日に1ビットコイン=1万6000ドル台をつけた。

 急ピッチの価格上昇の背景にあるのは、10日に米シカゴ・オプション取引所で、18日には米シカゴ・マーカンタイル取引所でビットコインの先物取引が始まるためだ。これまで個人投資家による売買がメインだったが、今後は機関投資家がビットコインに対して資金を入れやすくなるとの見方が強まっている。

 また、関係者が枝分かれして新たなコインを作る「分裂」も買い材料になっている。過去3回の分裂では一時的に価格が下落しても相場は急回復しており、今後も続くと予想される分裂で、価格が上昇するとの思惑を呼んでいる。

 楽天証券の土信田雅之シニアマーケットアナリストはビットコイン価格の上昇について「通貨としての価値が明確化されておらず、期待先行の相場だ」と指摘する。【横山三加子】