◇日本電産・吉本浩之次期社長(50)

 日本電産に入社したのはわずか3年前。しかし、大手自動車メーカーで不振事業の立て直しを成し遂げてきた実績を買われた。昨年12月、多忙を極める永守重信氏から「助けてほしい」と社長就任を頼まれた。「2030年に(売上高)10兆円を成し遂げ、海外展開をスピーディーに進めたい」と意気込む。

 1991年に日商岩井(現双日)に入社。自動車関連部門を担当し、12年にカルロス・ゴーン氏に引き抜かれて日産自動車に移籍。タイの子会社の社長に就き経営を再建した。「日本電産はまだ3合目。君の力が必要だ」と永守氏から誘われ、日本電産に入社。伸び悩む自動車部品の子会社の経営を任され、1年ほどで業績を回復させた。今後の課題は「大企業病の克服」と指摘。俊敏さや海外従業員とのコミュニケーションを重視したい考えだ。

 趣味は永守氏と同じ「仕事」。永守氏より勝っていると自負するのは体力。時間が空けば5、6キロは泳ぐという。【土屋渓】