【ワシントン清水憲司】トランプ米大統領は16日、米連邦準備制度理事会(FRB)の副議長に米コロンビア大のリチャード・クラリダ教授(60)を、理事にカンザス州銀行監督官のミシェル・ボウマン氏をそれぞれ指名すると発表した。両氏ともに議会上院の承認を経て就任する。クラリダ氏は経済学や金融政策の理論家として、法律家出身のパウエル議長を支える。

 クラリダ氏は2002〜03年に財務次官補(経済政策担当)を務め、ブッシュ(子)共和党政権に仕えた。06年以降は米資産運用大手ピムコのアドバイザーに就任するなど、政策運営と金融市場の両方に精通する。昨年12月のブルームバーグ通信のインタビューでは「経済成長が強まるなら、年内4回の利上げがあり得る」と述べ、FRBの中心的な見方に沿った発言をしていた。

 正副議長、理事とともに金融政策を決定する連邦公開市場委員会(FOMC)の常任メンバーであるニューヨーク連銀総裁には、FRB出身でサンフランシスコ連銀総裁のウィリアムズ氏が就く予定。クラリダ氏とともにパウエル体制の理論的支柱になりそうだ。

 一方、ボウマン氏は17年に女性で初めて同州銀行監督官に起用された。元共和党上院議員のボブ・ドール氏のスタッフを務めたほか、地方銀行の経営経験もある。

 正副議長を含むFRB理事は7人が定員だが、現在は4人が空席になっている。クラリダ、ボウマン両氏に先立ち、トランプ氏が理事に指名した米カーネギーメロン大教授のグッドフレンド氏も議会が承認手続きを進めている。