国民的ロックバンド「サザンオールスターズ」の約6年ぶりとなる全国ツアー(全13カ所26公演)「THANK YOU SO MUCH!!」が5月29日、東京ドームで千秋楽を迎えた。ツアータイトルにあるように、サザンはライブ中、会場のファンに何度も何度も「ありがとう」と感謝の思いを伝えた。

 この日は、サザンの初期の楽曲「逢いたさ見たさ 病める My Mind」に始まり、続いて3月発売のアルバムから「ジャンヌ・ダルクによろしく」を披露。<♪祭典(おまつり)を皆んなが待ってる>という歌詞の通り、まさにお祭り。会場は歓声にあふれ、熱気に包まれた。

 MCで桑田佳祐さんが元気よくあいさつした。

 「東京ドームに帰って来ました。千秋楽でーす! 延長したーい」

 この日は、全国の映画館でライブが生中継され、約15万人が鑑賞した。桑田さんは全国各地の地名を挙げ、遠くにいるファンを思いやった。

 ライブは3月にリリースした約10年ぶりのオリジナルアルバム「THANK YOU SO MUCH」に収録された楽曲を中心に展開された。

 2024年元日に発生した能登半島地震の1年後に配信され、全国の被災地へ思いを寄せた「桜、ひらり」や現代の異常気象や戦争を憂える「史上最恐のモンスター」など計12曲を演奏した。

 終盤には「LOVE AFFAIR〜秘密のデート〜」や「マンピーのG★SPOT」などヒット曲をたたみかけ、会場の熱気は最高潮に達した。

 アンコールは4曲で、締めに据えたのはデビュー曲「勝手にシンドバッド」だ。サンバ衣装のダンサー陣に加え、プロレスラーのコスプレをしたダンサーらが乱舞し、客席から割れんばかりの手拍子が鳴り響く。サザンは観客らとコール&レスポンスをしながら盛大に歌い上げ、「祭り」を終えた。

 平均年齢69歳のサザンは、6月25日でデビュー47年を迎える。

 「THE ALFEE(ジ・アルフィー)より年下です。上には上がいる。まだまだ辞められません」

 桑田さんがちゃめっ気たっぷりにうれしい宣言をすると、「50周年という大きな目標があるので、皆様に楽しんでいただけるように頑張るので、応援してください」と更なる活躍を誓った。

 この日のライブで桑田さんが感謝の言葉を口にした回数はおよそ65回。終演後もメンバーはステージの端から端まで駆け、何度も「ありがとう」を伝えた。

 最初から最後までファンらへの愛と感謝にあふれた千秋楽だった。【河慧琳】