最難関として知られる「モスクワ国際バレエコンクール」での日本勢の躍進に、国内のバレエ関係者は沸き立っている。シニア部門金賞の大川航矢さん(25)は青森市出身、同銅賞の寺田翠(みどり)さん(24)は大阪府豊中市出身、ジュニア部門金賞の千野円句(ちの・まるく)さん(18)はロシア生まれ。実力者を育てる土壌は、津々浦々に広がっている。

 大川さんが3歳から中学3年の1学期まで通っていた、青森市栄町の「アカネバレエ教室」で教えていたバレエ教師、桜庭茜根(さくらば・あかね)さんは「本人も『コンクールはこれで最後にしたい。集大成にしたい』と話していた。良かったです」と喜びを語った。大川さんからは20日朝、メールで報告を受けたという。

 桜庭さんによると、大川さんは中3の2学期からロシアにバレエ留学した。衣装の相談を受けるなど電話で頻繁にやりとりをしてきたが、本番前はプレッシャーを感じさせないようにしていた。

 ハイレベルなバレエの世界で苦しむ姿も見てきたが「優しい子なので苦しむこともあったが、それでも自分でバレエをやりたいとめげずにやってきた。バレエを通して大人になった」と語った。

 また、ペアで銅賞を受賞した寺田さんについても「同世代だが、彼女はしっかり者でリードしているという感じ。ちょうどいい2人」と話した。

 ◇「本当に良かった」寺田さん母

 モスクワ国際バレエコンクールで、大阪府豊中市出身の寺田翠さん(24)がシニア部門女性の部で銅賞に選ばれ、大阪に住む家族や恩師は喜びに沸いた。

 「ふんわりしているようで、いざという時は芯が強い子。本当に良かった」。取材で受賞を知ったという寺田さんの母、浩美さん(豊中市)は声を弾ませた。【成瀬桃子、倉田陶子、花澤茂人】